![]() オホーツク前浜で水揚げされるミズダコ | 寒流に住むミズダコは、成長すると足を広げた大きさが3mにもなる、タコ類の中では最も大型のタコです。 主産地は、稚内宗谷からオホーツクにかけての沿岸で、北海道で一番のミズダコの漁獲量を誇ります。 |
![]() しなやかな歯ごたえがあるタコの頭の刺身 | ミズダコ漁は、ほぼ通年して、たこ箱漁、樽流し漁などで行われます。 産卵期(5〜7月)を控えて、たっぷりと栄養を蓄えた春が、ミズダコの旬とされています。 水揚げされるミズダコは、歯ごたえが良くて、旨みが濃く、北海道で水揚げするタコの中でも、品質が北海道一といわれます。 |
大釜で茹で上げたタコは、加工場に設置された横棒に、次々とつるされていきます。 粗熱をとった後、大きさごとに選別し、5kg、10Kg単位で箱詰めして急速冷凍します。 出荷は通年して行われますが、年末期が最需要期で、年越し、お正月の食卓を飾ります。 | ![]() 横棒につるし、粗熱をとります |
![]() たこの頭と呼ばれるのは、実は胴です | 一般に、たこの頭と呼ばれる部分は、実は「胴」の部分で、本物の頭は別にあります。 北海道では、「タコは頭が一番旨い」という熱烈なファンも多く、足とは、また一味違った歯ざわりがあり、お刺身用として出荷されています。 本州方面では、頭(胴)の部分の需要は少なく、産地だからこその食習慣といえます。 |
煮ダコは、お刺身や酢物、炊き込みご飯の具材として、とても便利な食材です。 水揚げされたタコのほとんどは、煮ダコと酢ダコに加工され、煮ダコは主に北海道内、酢ダコは、本州方面へと出荷されます。 国内でのタコ漁獲量は、マダコ、ミズダコ、イイダコなどを合わせて約6万トンですが、このうち約半分が北海道のミズダコです。 | ![]() 炊き込みご飯(たこ飯)にもどうぞ |