昔懐かしいアジウリ「北海カンロ」は、青草のような甘みと香りのある、北海道の夏の特産物です。 旬は、夏場の6〜8月で、特に爽やかな食味が、根強い人気を支えています。 原産地はアフリカ北部といわれ、中央アジア、インド、中国を経て日本に伝わったと推測されています。 | ![]() 北海カンロの旬は、夏場の6〜8月です |
![]() タネは取らずに丸かじりするのが一番です | 「あじうり」(マクワウリとも呼ばれます)は、ウリ科の植物で、古くから中国や日本で栽培化され、現在に伝わる夏のフルーツです。 最も糖度が高いのは、タネを包むワタの部分で、皮をむいたら、タネは取らずに丸かじりするのが、一番美味しい食べ方です。 |
![]() 冷えた「あじうり」は最高のご馳走でした | かつて、夏場の井戸水で冷やしたカンロ(マクワウリ)は、日本人にとって、最高のご馳走でした。 青草のような甘味のあるカンロは、スイカと共に、夏を代表するフルーツだったのです。 1962年(昭和37年)、フランスの露地メロンと日本のマクワウリを交配した「プリンスメロン」が出回ると、たちまち日本国中を席捲し、「あじうり」の栽培は衰退していきました。 |
その後、ネットメロンが全盛となりましたが、あじうりは、その後も品種改良が加えられ、現在でも日本各地でいろいろな品種が栽培されています。 卸売市場では地味なフルーツですが、時期によっては1箱1万円前後の価格で取り引きされている高級フルーツです。 | ![]() 北海カンロのマルチ栽培(浦臼町・6月) |
北海カンロは、追熟が進むとともに、表面にシワがより、色が黒っぽくなってきます。 「傷んでしまったのでは?」と思いがちですが心配はいりません。 夏場の暑い時期は、輸送途中でもこのような状態になる場合がありますので、あらかじめご承知おきください。 | ![]() 追熟が進むとともに黒っぽくなってきます |