龍の鈴メロン(りゅうのすずメロン)は、ひまわりの里として有名な、北海道北竜町の夏の特産物です。 作付け品種は、「KM-792」「KM-933」(協和種苗)などで、ネットのきめが細かく、黄緑色の果肉は、甘くみずみずしい味わいがあります。 生産地の北竜町にちなんで、龍の鈴メロンと名づけられました。 | ![]() みずみずしい黄緑色の果肉が特徴です |
![]() 堆肥を50%以上使って、元気な苗を育てます | 龍の鈴メロンの栽培は、3月中旬から下旬にかけて行われる種まきから始まります。 4月中旬になると、成長した苗をメロンのハウス内へ定植します。 堆肥を50%以上使って、化学肥料を半分以下に減らし、有機質豊かな土づくりを行って、元気な苗を育てます。 |
メロンが開花する5月中旬には、ハウス内にミツバチの巣箱を置き、蜂による自然交配でメロンを着果させます。 その後、1株につき3個の実を残して摘み取りし、残したメロンに栄養を集中させます。 メロンは、成長とともに表面にヒビ割れが生じ、ヒビが複雑に交差することで、ネットが形成されていきます。 | ![]() 定植して1か月後の5月中旬に開花します |
もともと乾燥地域を原産とするメロンの栽培は、温度と湿度、水分の管理が重要です。 ハウス内の温度は15度〜25度程度に保ち、湿度も40%〜50%程度を維持するように管理することで、高い糖度と、きめ細かで美しいネットの張りを作り出しているのです。 収穫期は、6月下旬から8月下旬で、収穫後は、JA撰果場での品質検査を経て出荷します。 | ![]() もともと乾燥地域をルーツとするメロン |
![]() より安全なメロン栽培に力を入れています | 1980年(昭和55年)に始まった北竜町のメロン栽培は、現在、作付面積約25ha、58戸の農園が龍の鈴メロンを栽培しています。 減農薬栽培など、環境に配慮した農園が、北海道から認定される「エコファーマー」に、全ての生産農園が認定を受け、より環境にやさしく、安全で安心なメロン栽培に努めています。 |