![]() 時鮭の塩水への漬け込み作業(根室市) | 6月から8月にかけて、北の海で漁獲されるシロサケは、季節はずれ(本来、サケの漁期は秋)に水揚げされることから、トキシラズ(時鮭)と呼ばれます。 トキシラズは、餌となる甲殻類や魚類が豊富な海を回遊しているため、身に脂分が多く旨味に優れています。 |
秋になると、ふるさとの河川へと向かう鮭は、河口近くを回遊して、川水に体を慣らし、遡上の準備をします。 この鮭を定置網で漁獲したものが秋鮭です。 一方、トキシラズは、北の海で水揚げする若い鮭で、成熟していないため、まだ魚体が小さめで、しっかり脂がのっています。 | ![]() しっとりと脂がのった時鮭 |
時鮭は、若い分だけ魚体が小さく、鼻が伸び切っていないため、頭部がふっくらとしているのが特徴です。 | |
![]() 北洋で水揚げされるトキシラズ | ![]() 沿岸定置網で漁獲される秋鮭 |
2016年1月からは、資源管理のため、沖流し網漁が禁止され、北洋ロシア海域での沖獲り時鮭は、姿を消すことになりました。 このため、現在は、北海道東部近海で漁が行なわれていますが、水揚げ量が限られているため、浜値が高騰しています。 | ![]() 北洋鮭鱒漁の基地となる根室市花咲港 |