![]() 甘みが強く濃厚な味わいを持つエゾバフンウニ | 北海道近海で獲れるウニは、エゾバフンウニとキタムラサキウニの2種類がありますが、エゾバフンウニは、キタムラサキウニに比べて、甘みが強く、味に深みがあります。 キタムラサキウニがノナ、シロウニと呼ばれるのに対し、エゾバフンウニは、キウニ、アカウニと呼ばれ、浜値も開きがあります。 特に美味しいのは、「ガンゼ」と呼ばれる若いエゾバフンウニの卵巣で、粒は小さくても濃厚なコクがあります。 |
水揚げしたウニを、最も美味しく食べるには、活きたものを、その場で殻を割って食べることです。 でもそれは、ごく一部の限られた人しか味わうことができません。 そして、ウニは、鮮度が命。 脂質が豊富なため、そのままにしておくと、時間の経過とともに、次第に溶けていきます。 | ![]() 口に入れると、甘さがとろ〜り・・とろけます |
![]() 甘塩の一夜漬けは、うに丼にも | ミョウバンなどの凝固剤を使わずに、ウニの味を保つには、塩水に漬けるか、塩漬けにして冷凍保存するしかありません。 塩水漬けは、最も新鮮にウニを味わう方法ですが、消費期限は、加工日からわずか5日程度しかありません。 長期にわたってウニの味を保つには、塩漬けにして冷凍保存するのが一番なのです。 |
エゾバフンウニ漁は、7月上旬に解禁され、約2か月間、漁が行われます。 このわずかな期間に水揚げしたウニを加工し、通年出荷します。 1個のウニには、5つの卵巣(精巣)が入っていますが、これを丁寧にすくい出して、きれいに洗い、塩をなじませます。 これを小瓶に60gずつ詰め、急速冷凍して保存するのです。 | ![]() ゆでたジャガイモとの相性は抜群です |
![]() ウニ用の昆布を養殖してウニを育てます | 主産地の礼文島、利尻島のまわりの海は、ダシをとっても濁らない、肉厚の利尻昆布の産地です。 ウニが食べるのは、この利尻昆布。 両島では、出荷用の利尻昆布に被害が生じないよう、わざわざウニ用の利尻昆布を養殖して、ウニを育てているのです。 |