富良野メロンは、北海道の富良野地域で生産される、日持ちに優れた、オレンジ色果肉のメロンです。 品種は、ネットの張りが美しい、ルピアレッド、レッド113、ビューレッドなどで、いずれも甘く、日持ちに優れているのが特徴です。 夏の生育期に晴天の日が続くと、糖度15〜16度に達するほど、甘さを増します。 | ![]() 甘く、日持ちに優れているルピアレッド |
![]() 4月中旬、成長した苗をハウス内へ定植します | 富良野メロンの栽培は、3月中旬から下旬にかけて行われる種まきから始まります。 4月中旬になると、成長した苗をメロンのハウス内へ定植します。 メロンが開花する5月中旬には、ハウス内にミツバチの巣箱を置き、蜂による自然交配でメロンを着果させます。 |
その後、1株につき3個の実を残して摘み取りし、残したメロンに栄養を集中させます。 メロンは、成長とともに表面にヒビ割れが生じ、ヒビが複雑に交差することで、ネットが形成されていきます。 メロンはもともと乾燥地域原産で、温度と湿度を管理することで、高い糖度と、きめ細かなネットの張りを作り出しているのです。 | ![]() 定植して1か月後の5月中旬に開花します |
![]() 糖質が累積され、メロンの糖度を高めます | 夏でも、夜間は肌寒いほどに冷え込む富良野地域。 この冷え込みで、植物の呼吸活性が低下し、日中の光合成によって蓄えられた糖質は、夜間に消費されることなく次第に累積され、メロンの糖度を高めます。 富良野メロンの糖度の高さは、この気候特性にあります。 |
![]() 追熟させ、ツルが枯れた頃が食べ頃となります | ヨーロッパで発達した、アールス系のマスクメロンを品種改良した富良野メロンは、マスクメロンと同じく、到着後、1週間程度常温で追熟させ、ツルが枯れた頃が食べ頃となります。 日持ちが良いため、お供え用としても人気のメロンで、追熟後は、冷蔵庫で2時間程度冷やすと、より甘さを感じます。 |