文林堂 世界の傑作機 No.205 F2Yシーダート/P6Mシーマスター
試作段階で済んだのでコレに命運を託すような事にならなくてよかった、清々しいまでの失敗作と言うか不用品が傑作機に登場。1950年代の大きな核爆弾を空母艦載機が運用できるか分からなかった頃に「飛行艇ならいけるぜ、デカいからな」と言う発想が形になろうとした、SSF計画とその為の飛行艇シーマスター、防空戦闘機(気分)シーダートの愉快な日々に目から波しぶき。そらぁ高速で水上を滑走したら小波もうねりもコンクリ並みに硬いよね。
アメリカ海軍は1940年代末、来る超音速戦闘機の運用が従来の空母の大きさでは困難であること、さらに航空機による核兵器運搬手段を確保するべく、水上発着型ジェット戦闘機と爆撃もこなすジェット飛行艇を考案しました。それがF2YシーダートとP6Mシーマスターです。同時に洋上の水上機母艦や潜水艦を拠点にして両機を運用する「シープレーン・ストライキングフォース」という構想を進めるも、技術的な難題や代替手段の登場によって、計画は中止に。しかし当時のSF特撮ドラマのキャラクターを地で行くようなメカニズムはいまも強烈な存在