戒厳令

日清・日露戦争,関東大震災,二・二六事件など,日本近代史の重大時に必ず姿をあらわす戒厳令.その発動によって,法秩序は一挙に覆り,権力がむき出しの形で民衆の前に立ちはだかる.本書は,欧米や第三世界における戒厳令の歴史と現実にふれながら,日本における戒厳令の性格・機能を明らかにする.戒厳令を通してみた新たな近代史.
大江 志乃夫■黄版 37■体裁=新書判■岩波書店/ 新書本 / 歴史・地理(日本歴史)■1978年2月20日■ISBN4-00-420037-7 C0221