文車日記 (新潮文庫)
◆商品名:文車日記 (新潮文庫)
古典の中から、著者が長年いつくしんできた作品の数々を、わかりやすく紹介し、そこに展開された人々のドラマを語るエッセイ集。こんなにも身近なところに、古典の世界が息づいている。私たちの人生そのままに、かつて、生きて戦い愛した人々がいる。――古事記萬葉集から若山牧水まで、民族の遺産として私たちに残されたおびただしい古典の中から、著者が長年いつくしんできた作品の数々を、女性ならではのこまやかな眼と、平明な文章で紹介し、味わい深い古典の世界へと招待してくれる名エッセイ集。【目次】額田女王の恋(萬葉集)むかしはものを(小倉百人一首)あつもり(平家物語)北浜の米市(日本永代蔵)少女と物語(更級日記)男の友情(木曾義仲と巴御前)心あひの風(催馬楽)あね・おとうと(大津皇子と大伯皇女)皇太后のおん靴(昭憲皇太后)十二単(栄花物語)年上の女(和泉式部)わが愛の磐之媛(萬葉集)舟と琴(古事記)女の児(土佐日記)舟唄(土佐日記)ロマンのページ(今昔物語)恋の奴(但馬皇女)庭たづみ(記紀)さくらの歌(新古今集他)魅惑の男(蜻蛉日記)うまずめ(清少納言)あけぼの・くれなゐ(主人公の名前)赤珠は……(記紀の神話)玉手の恋(摂州合邦辻)ころもがへ(與謝蕪村)ありがひもなき世間(沙石集)薄幸の皇后(定子皇后)老いゆく君(萬葉集)恋のあはれ(徒然草)夕顔(源氏物語)朝光の恋(大鏡)おちくぼ(落窪物語)やさしいサムライ(偐紫田舎源氏)大君のみ楯(日本書紀)あやゐがさ(梁塵秘抄)男の出発(阿倍継麿)白き鳥の歌(ヤマトタケルノミコト)蟲めづる姫君(堤中納言物語)ませの白菊(古今著聞集)あーら わが君(落語)浅茅が宿(雨月物語)浮きあぶらの国(古事記)おさん(心中天網島)誇りたかき男(道長と隆家)黄泉比良坂(古事記)さめやらぬ夢(建礼門院右京大夫集)幾山河(若山牧水)忍ぶ恋(式子内親王)浮世風呂(式亭三馬)ひとつ松(市原王)知盛最期(平家物語)雪ちるや(小林一茶)黄葉夕陽村塾(漢詩)峯のあらし(小督局)世間胸算用(井原西鶴)国庁の雪(大伴家持)ふれふれこゆき(讃岐典侍日記)失われた夢(滝沢馬琴)恋の見本帳(伊勢物語)きつね妻(日本霊異記)ゆく河の流れ(方丈記)シャロンの野の花(聖書)これ小判(川柳)永遠の少女(紫の上)黄表紙の色男(山東京伝)ただ狂へ(閑吟集)野ざらしの人(松尾芭蕉)あとがき解説:大岡信田辺聖子(1928-2019)大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、1993(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、1994年菊池寛賞を受賞。また1995年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い。