決算書で面白いほど会社の数字がわかる本ーー細かい数字は追わない。銀行交渉に

◆商品名:決算書で面白いほど会社の数字がわかる本ーー細かい数字は追わない。銀行交渉に
私は、これまで、いろいろな会社の決算書を見てきました。前職では、上場会社の決算書が、ルールに基づいて正確に作られているか・をチェックしていました。現在は、中小企業を対象に決算書を使って、いかにして会社にお金を残すか・を指導しています。公認会計士として上場会社の決算書を見ていたときは、確かに専門知識をたくさん勉強しました。しかし、その勉強は、決算書を細かくチェックするためのものです。決して“決算書を使って会社の数字がわかる"ためのものではありませんでした。いっぽうで、現在は中小企業の財務体質改善や事業承継の指導を行っています。顧問先の理解や協力を得るために 、 決算書を“易しくシンプルに"伝える方法を習得して、ようやく、本当の意味で、会社の数字を理解できるようになったと感じています。どんな世界でも、本当によくわかっている人は、難しいことを、“易しくシンプルに"伝えます。分かっていない人ほど、専門用語をたくさん使って難しく伝えます。本書では、次の二点を工夫して、決算書を“易しくシンプルに"説明しています。一つ目は、決算書を数字の羅列ではなく、図で考えていることです(第4章)。二つ目は、決算書を分析する視点を、4つに絞ったことです(第5章)。これからの会社経営は、売上より利益、利益よりお金(キャッシュフロー)を考えることが非常に重要になります。それには、決算書を読んでお金の動きをつかみ、決算書を使っていかにお金を増やすか・を考えなくてはなりません。皆さん、お金を増やすために、損益計算書を見て、売上や利益ばかりを気にされます。しかし、お金を増やすためのカギは、実は貸借対照表にあります。貸借対照表には、みなさんが気付かない社内埋蔵金が眠っています。その埋蔵金を発掘するためにも、決算書を“易しくシンプルに"考えていただきたいと思っています。本書は、決算書初心者の方はもちろん、経営幹部や経営者の方にも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。会社をつぶさないための決算書の読み方いかに経営効率をあげ、お金の流れをよくするか……そのヒントを散りばめました。本書をお読みになり、一人でも多くの方が、会社の数字が分かるようになれば、これほど幸せなことはありません。※はじめにより