漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 (講談社現代新書)
◆商品名:漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 (講談社現代新書)
左派の存在意義を問う!労働運動の攻防、社会党の衰退、国鉄解体の衝撃。左翼はもう存在感を取り戻せないのか・累計13万部突破の日本左翼史第3弾!いまになって冷静に考えれば、日本国内でいかに学生たちが機動隊と衝突したところで、選挙になれば自民党が圧勝していました。『革命の条件』など存在しなかったのです。まして『世界革命』など、誰がどこで何をするのか。綿密な計画などない刹那的なものでした。こうして『新左翼』は消滅します。では、既成の左翼はどうなったのか。それを論じたのが本書です。(池上彰)未来を切り開くためには、過去から学ばなくてはならない。日本左翼の歴史から、善きものを活かし、悪しきものを退けることの重要性が今後高まると私は考える。(中略)社会的正義を実現するためには、人間の理性には限界があることを自覚し、超越的な価値観を持つ必要があると私は考えている。日本左翼史というネガを示すことで、私は超越的な価値というポジを示したかったのである。(佐藤優)【本書の目次】序章 左翼漂流のはじまり第1章 あさま山荘以後(1972-)第2章 労働運動の時代(1970年代1)第3章 労働運動の退潮と社会党の凋落(1970年代2)第4章 国鉄解体とソ連崩壊(1979-1992年)終章 ポスト冷戦時代の左翼(1990年代-2022年)【本書の内容】・共産党で起きた新日和見主義事件・内ゲバ川口大三郎事件の衝撃・東アジア反日武装戦線と三菱重工爆破事件・日雇い労働者をオルグする方法・労働運動で布団屋が繁盛した・・吉本隆明が左翼に与えた影響・郵便番号を書かない反合理化闘争・革新自治体革新首長のムーブメント・上尾事件と首都圏国電暴動・社会党の弱体化と江田三郎の追放・国鉄民営化と中曽根康弘の戦略・土井たか子という尊皇家・衰退した社会党、生き残った共産党・メディアがエリート化した弊害・新しい左翼とヴィーガニズムアニマルライツ・ウクライナ侵攻以後の左翼とは ……ほか