特定名称 | 普通酒 | 原料米 | 五百万石 |
精米歩合 | 65% |
アルコール度数 | 16% |
内容量 | 1800ml |
それは、柱焼酎という
アルコール添加の魅力。
江戸初期の酒造書『童蒙酒造記(1687年)』に、既に書かれていたことからも、日本ではかなり古い時代から、日本酒の醪(もろみ)にアルコール(当時は焼酎)を添加することで、品質安定・香味の軽やかさ・味のまとまり付与などの好影響があることが知られていました。
世に流通する日本酒は、およそ2割が純米系、残り8割をアルコール添加系が占めますが、近年、純米系の日本酒へのポジティブなイメージに比し、酒精強化(アルコール添加)の日本酒には、ネガティブイメージが先行していると感じます。
その一因には、日本酒の酒精強化で一般的に使われる「醸造アルコール」が、米ではなく、主にサトウキビ(廃糖蜜)を原材料として、連続式蒸留器(高濃度アルコール用の蒸留器)でつくられていることがあるのだと思います。
ふくよかな純米系の日本酒とはベクトルの異なる、アルコール添加系の日本酒だからこその「軽やかな風合い」を、ポジティブに、存分に楽しんでいただくことはできないものだろうか。
そこで「伝心 土」は、平成28年(2016)より、自社製「米」アルコールを、そして令和7年(2025)からは、より奥越前ならではの風味を追求するため、自社製・本格米焼酎を、その添加アルコールに使用することにしました。
「柱焼酎仕込み」といわれる、江戸時代のアルコール添加技法にならった酒仕込みを通じ、アルコール添加系日本酒の魅力を再発見いただけましたら、誠に幸いに存じます。
(酒税法上、焼酎を添加した場合、特定名称酒と同じ製法であっても、その区分は「普通酒」になります。)