(中古)エリカについて 小野 絵里華

「商品状態」★安心の防水梱包★【帯あり】本文全体的に若干の波うちシワがありますが、他はこれといった損傷・汚れもなくおおむね良好です。「商品情報 (新品の場合) 」エリカ! 12年待っていた。読みたかった。やっと出た。──伊藤比呂美

身を任せる。揺られる。
そこで持ち続けるべきは自分の信念などではなく、
言葉で作られた世界をどこまでも漂おうという、純粋な好奇心。
だと思う。──玉城ティナ

私たちの、新しい詩集登場。
小野絵里華待望の第一詩集刊行!
【第73回H氏賞受賞/第11回エルスール財団新人賞現代詩部門受賞】

地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった──伊藤比呂美

朝がくるたび、 わたしたちは生まれる。
苦しみを抱えながら、ただ静かに呼吸している。
生まれてくることは しんどいことだ。
それでも朝焼けがきて、
わたしたちはやわらかな光に包まれている。
今日もせかいは、透明なかなしみがきらめいている。

不確かで、それでも透明でキラキラした朝を私たちは待ってる──
ユリイカ新人賞で鮮烈にデビューした小野絵里華、注目の第一詩 「主な仕様」
商品情報
商品状態★安心の防水梱包★【帯あり】本文全体的に若干の波うちシワがありますが、他はこれといった損傷・汚れもなくおおむね良好です。
商品の説明
(新品の場合)
エリカ! 12年待っていた。読みたかった。やっと出た。──伊藤比呂美

身を任せる。揺られる。
そこで持ち続けるべきは自分の信念などではなく、
言葉で作られた世界をどこまでも漂おうという、純粋な好奇心。
だと思う。──玉城ティナ

私たちの、新しい詩集登場。
小野絵里華待望の第一詩集刊行!
【第73回H氏賞受賞/第11回エルスール財団新人賞現代詩部門受賞】

地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった──伊藤比呂美

朝がくるたび、 わたしたちは生まれる。
苦しみを抱えながら、ただ静かに呼吸している。
生まれてくることは しんどいことだ。
それでも朝焼けがきて、
わたしたちはやわらかな光に包まれている。
今日もせかいは、透明なかなしみがきらめいている。

不確かで、それでも透明でキラキラした朝を私たちは待ってる──
ユリイカ新人賞で鮮烈にデビューした小野絵里華、注目の第一詩集!

夜になると、わたしは言葉をひとつずつ殺していくことに夢中になる。本当には殺さない。睡眠薬を投与していくのだ。ゆるり、骨をなくして。輪郭をなくして。
彼らはどこかに帰っていく。もとあった場所に収まる。せかいの表面はさざ波だ。そんな時、わたしはいつもひとりだ。
「あとがき 喋りすぎた朝」より

【目次】
現代の恋愛
宇宙を孕む
広場
星ノ紅茶
焼き鳥を食べる会
胃痛の夜
初夏の記憶
金魚姫
夏の胎児
流体時計はめぐる
名無しの子
春の労働
眠れない夜
湯屋へ行く
悲しみの犬
エリカについて
わたしは詩を書きたかった
主な仕様