| 商品情報 | |
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| 商品状態 | ★安心の防水梱包★【帯あり】カバーに細かいキズ、裁断面に少し汚れあり。中身は使用感もなくおおむね良好です。 |
| 商品の説明 (新品の場合) | 【内容紹介】 E偏重のESGでは資本主義社会の課題解決にはならない! 格差問題を解消し、グローバル社会の安定をもたらす 新しいキャピタリズムの在り方とは? ◆地球社会の危機に立ち上がる新しいキャピタリズム ESG投資。日本で広く取り沙汰されるようになったのはここ数年のことだが、もともとは2014年に始まったThe Coalition for Inclusive Capitalismの活動がきっかけとなっている。 これは、リン・ロスチャイルド氏の声掛けの下、ローマ教皇、チャールズ皇太子(当時)、ラガルドIMF専務(当時)、マーク・カーニー イングランド銀行総裁(当時)、ポール・ポールマン ユニリーバCEO(当時)ほか世界のリーダーや機関投資家が参画。2015年には水野弘道・GPIF CIO(当時)も参加し、それが日本のESG投資が本格化する直接のきっかけとなった。 ロスチャイルド氏はもともと、リーマン危機後の米国における格差拡大、労働者階級の没落、それに伴う政治の混乱とポピュリズムの台頭等といったことが、やがて大きな社会問題と政治の不安定化をもたらすことを懸念。そこに地球温暖化等の環境問題も含めて「Cry of the Planet, Cry of the Poor」に耳を傾けなければいけないという思いからこの活動を始めた。 ◆E偏重――本質を正しく理解していない日本 現在、当該グループは、格差の問題をはじめとする資本主義圏における様々な社会問題への取り組みとして、世界の主要機関投資家やビジネスリーダー、政策当局者を集め、よりインクルーシブ(包括的)な資本市場を作ることを目指している。そして、これを実践するひとつの手段として、気候問題も加える形でESG投資が発展していったと整理できるのだ。 ところが、日本では気候問題の側面にばかり焦点が当たり、その歴史的背景や問題の本質を正しく整理することを経ずにESGが注目されている印象が強い。ESGは「ネットゼロ」を達成したら終わりではない。あくまで社会問題、資本主義圏の社会をよりインクルーシブにするための取り組みなのである。 例えば米国では、(1)CEOの報酬が1978~2018年の間で940%上昇、(2)株式市場はS&PP500指数が7倍に上昇、(3)労働生産性は69.6%上昇、(4)教育、ヘルスケア、住居、食品等のエッセンシャルな品目・サービスのコストはいずれも上昇――しているにもかかわらず、労働者の賃金は過去40年間でわずかに12%しか上昇しておらず、まさに労働階級は危機に直面している。これは既に何度も言われてきたことだが、日本も20~30年遅れで同じ状況になりつつある。 つまり、資本主義社会の安定と発展のためには、ESGにおけるEばかりでなく、Sこそしっかりと取り組む必要があるのだ。 本書は、国内第一級の金融・投資関係者が集まり、インクルーシブ・キャピタリズムについて研究・議論してきた研究会(金融梁山泊研究会)の中心メンバーが分担執筆し、改めてESGの本質=新たな資本主義の在り方、を提言する、企業関係者、投資家必携の一冊。 【目次】 第1章 インクルーシブ・キャピタリズムとは 1 インクルーシブ・キャピタリズム連合の立ち上げ 2 インクルーシブ・キャピタリズムの定義と実践 3 資本へのアクセス 4 株価に影響を与え始めたESG評価 第2章 停滞からの脱却: 新たな価値観に基づく需要創造 1 資本主義はどこへ向かっていくのか? 2 拡大する先行き不安 3 日本の「失われた30年」 4 日本の中間層の衰退と消費への影響 5 企業貯蓄拡大・賃金低下・消費低迷のスパイラル構造 6 経済社会を変える新しい価値観 7 インクルーシブ・キャピタリズムに向けた戦略的計画の策定 第3章 私たちは、上がらない賃金にさらに30年間耐え続けられるのか? 1 30年間上がらなかった日本の賃金 2 国際的にみても日本の賃金水準は低い 3 日本の賃金水準の異常さ 4 賃金からみた「失われた30年」の実像 5 克服すべき課題 6 まとめ 第4章 インクルーシブ・キャピタリズムにおけるファイナンス手段 1 SDGsとの関わり 2 ESG投資 3 銀行による取り組み 4 中銀デジタル通貨とインクルーシブ・キャピタリズム 5 ESG投資の南北問題 6 ESG投資だけでは不十分? |
| 主な仕様 | |