神と交渉する一族の娘が選んだ男は・・・・・・?
大陸の中央,九霊山脈のふもとには,どの国にも属さぬ《白梟の里》がある.そこには《神語り》と呼ばれる術者が暮らし,神々の調停者にして裁定者――心理の鎖をもって,世界のことわりから外れたものを縛る特別な力をもつという.そのため国に縛られることなく諸国を渡り歩いて依頼を受け,神々との交渉を生業としている.
里の娘・朱羅は,16歳になったばかり.一族の掟ではこの年になると皆,1年の修行の旅に出る.ただ,朱羅には幼い頃,禍つ神に触れて穢された過去があり,《神語り》としては落ちこぼれのはずが.本人には自覚がないが,幼い身ながら禍つ神を一瞬で浄化した,最強かつ最清浄な《神語り》だった.
旅立った朱羅は,宗国のある村で「土神の怒りを解き,恵みを取り戻してほしい」との依頼を受ける.実は村の地下牢には獣――神の祟りを受けて異形になった「穢れ者」がいて,その瘴気に村が包まれ,神が怒っているという.
紆余曲折あって神の許しのもと朱羅が後見人となったその青年は「善」と名付けられた.そして,赤子にも似た無邪気さと魔物の残酷さを抱えたまま,朱羅の旅の相棒となるが――.愛と冒険のエキゾチック・ファンタジ-!
・宮野美嘉
・版型:文庫型
・総ペ-ジ数:256
・ISBNコ-ド:9784094075571
・出版年月日:2026/03/06