40言語以上で翻訳された『本と猫』続編!
幸崎ナナミは,中学二年生.重い喘息のため,放課後はもっぱら,ひとりで図書館に通う日々を過ごしている.その図書館から最近,本がなくなっているらしい.ある日,館内で「書棚に潜む影」を見かけ,そっと後を追いかけると見慣れたはずの通路の奥が,青白い光に包まれていた.「近づかぬ方が良い」.振り返るとそこにいたのは翡翠色の目をした猫であった.
危険を諭す猫をよそに,光の中へと踏み出すナナミ.書棚に囲まれた通路を抜けると現れたのは,巨大な壁がそびえ,銃を構えた兵士が守る城であった.中ではなんと,本が燃やされていたのだ.
これまで,持病のためにさまざまなことを諦めてきたナナミだが,大切な本が燃やされていくのを黙っているわけには行かない.
「人は歳を重ねた分だけ,視野が広がるとは限らない.大切なものは心で見なければいけないのに,心の目はあっという間に曇ってしまう.子供の頃はあんなに大切にしていた本を,時とともに忘れてしまうように,気づかないうちに大事なことをどんどん失って,それだけ身軽になったつもりでいるんだよ」
新たな迷宮へ,ようこそ.
【編集担当からのおすすめ情報】
「これは夏川氏の挑戦の書である」――國分功一郎(哲学者)「解説」より
前作『本を守ろうとする猫の話』は世界40言語以上で翻訳出版!
本作もすでに世界26言語で翻訳出版!名作シリ-ズ第2弾がついに文庫化!
すべての本好きに捧げる,哲学ファンタジ-!
・ISBNコ-ド:9784094075533
・出版年月日:2026/03/06