空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間 / 小学館

【島村管理コード:15120250704】

評論・エッセイ・読み物・その他

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原爆投下直後の広島,その克明な記録が甦る

瀬戸内の島で原爆投下の8月6日を迎えた著者の奥田貞子さんは,その翌日,広島に入り,8日間にわたって兄の子どもたちを探して市内を駆け巡ります.その間,市内で会った多くの子どもたちの死に立ち会うことになり,死を前にした子どもたちの様子を克明に日記に残しました.戦争の悲惨にどう自分が居合わせたか,そして何も出来なかったか.戦後80年が経ったいま,その真実を忘れるな,という著者の悲痛な叫びが甦ります.

【編集担当からのおすすめ情報】
1960年から晩年まで山形県小国町の「基督教独立学園高等学校」で教諭をされていた奥田貞子さんは,1914年広島県豊田郡大長村(現・呉市豊町大長)生まれ.原爆投下直後の広島市内で8日間にわたり,甥,姪を探し回りました.本書はその8日間を記した当時の日記をもとに1979年4月に自費出版された『ほのぐらい灯心を消すことなく』の第4版を底本に復刻したもの(2011年刊行の単行本を文庫化).巻末に,重松清氏による寄稿「ささやかでなければ,伝えられないこと」を付記.


・奧田 貞子
・版型:文庫型
・総ペ-ジ数:192
・ISBNコ-ド:9784094074765
・出版年月日:2025/07/04