雨利終活写真館 / 小学館

【島村管理コード:15120250704】

評論・エッセイ・読み物・その他

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遺された謎が解けたとき,涙があふれだす

巣鴨の路地裏にたたずむ,遺影専門の写真館《雨利写真館》.先月急逝した祖母が撮影されたときの話を聞くために,黒子ハナは写真館を訪れる.奇妙な遺言状を作っていた祖母の真意を知るための,手がかりを求めてのことだった.カメラマンの雨利や経理の夢子の協力で,ハナは祖母の最期の望みに気づく――.
写真館で働き始めたハナはその後,心にわだかまりを抱えた人たちと出合う.不審な転落事故や,意味不明なメモの残る妊婦の写真.様々な謎と向き合いながら,ハナも自分の人生を見つめ直す.日本推理作家協会賞受賞の名手が紡ぐ,希望と再生のミステリ.

【編集担当からのおすすめ情報】
『夜の道標』で日本推理作家協会賞を受賞し,各種ミステリランキングの常連でもある注目作家・芦沢央さんの心あたたまるミステリです.写真館を訪れた人たちとともに謎に向き合えば,真相にあっと驚き,じんわり目頭が熱くなること間違いありません.再生のミステリをぜひお楽しみください.


・芦沢 央
・版型:文庫型
・総ペ-ジ数:240
・ISBNコ-ド:9784094074758
・出版年月日:2025/07/04