父・萩原朔太郎 / 小学館

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評論・エッセイ・読み物・その他

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娘の目に映った不世出の詩人の真実

――父はお酒を飲むと,まるでたあいない子供になってしまう.そして酔ってくると,次第にお酒をびしゃびしゃお膳にこぼしはじめ,それにつれてお菜を,膝の上から畳の上一面にこぼすのだった.――
室生犀星をして不世出の詩人と言わしめた萩原朔太郎.口語自由詩というスタイルを確立し,一躍時代の寵児となった朔太郎だが,その私生活は,風呂嫌いで,女物の下駄を平気でつっかけ,食事のときは前掛けをさせられていた,など驚くべきものだった.
いちばん間近で朔太郎の真の姿を観察していた長女・葉子が,父はもちろん,愛人をつくって家を出た母やいつも辛く当たる祖母のこと,そして室生犀星,三好達治,北原白秋,佐藤惣之助ら作家たちとの交流を克明に描いた文壇デビュ-作.


・萩原 葉子
・版型:B6
・総ペ-ジ数:258
・ISBNコ-ド:9784093524452
・出版年月日:2022/08/10