戦後,多くの歴史家や識者が太平洋戦争を論じ,原因・敗因・責任などについて考えてきた.数え切れないほど膨大な文献や論文などで論じられてきたが,それは今なお進行形であり,答えらしい答えは出ていない.太平洋戦争を論じる上で,大きな指針となる組織が存在する.それが「大本営」である.大本営という組織を要約すると,「戦時または事変における軍の最高統帥機関」ということになる.しかし,この大本営が「どのような組織で」「どのような活動を行っていて」「どのような末路を迎えたのか」を答えられる人は意外なほど少ない.本書では「大本営」の成り立ちから,その歴史を追うことで,太平洋戦争の真の姿を見つめようとするものである.
・橋本 拓弥
・版型:文庫型
・ISBNコ-ド:9784801304284
・出版年月日:2020/01/17