ギタ-に限らず,楽器の演奏では「音を聴き取る力」がとても大切です.弾き語り演奏では,伴奏の音が聴き取れていなければ,正しい音程で歌う事ができません.バンド演奏,特にアドリブ主体のジャム・セッションでは,他の楽器がどんな音を弾いているのかを聴き取れなければ,それに反応する事は不可能です.また,歌や演奏に限らず,弾きたい曲やフレ-ズを耳コピ-するためにも,メロディ-やコ-ドを正しく聴き取る力は必要不可欠なものです.
しかし,そういった「聴く力」は,通常の楽器練習だけではなかなか身につくものではありません.クラシック音楽では必須の「聴音」に相当するトレ-ニングが不可欠なのです.
そこでこの本と付録のCD(CD-ROM)では,メロディ-やコ-ドの基礎となる音階からスタ-トして,半音を含むメロディ-や,各種スケ-ル,主要コ-ドと代表的なコ-ド進行などを聴き取るためのトレ-ニング・エクササイズをまとめて紹介しています.本書を活用して,ギタ-を弾くために絶対不可欠な「聴く力」を楽しく効率良く鍛えましょう!
CONTENTS
【PART1:音の高さは歌って覚える】
「ドレミファソラシド」の音程を正しく覚えよう
低音域と高音域の練習
◎音の高さの表し方
【PART2:度数の感覚を身につけよう】
度数の表し方と種類
音程の転回形と複音程
◎度数についてのまとめ
【PART3:リズムを聴き取ろう】
音符と休符の長さとリズムの捉え方
いろいろなリズムの練習
◎リズムを聴き取るコツ
【PART4:単音のメロディ-を聴き取ろう】
Cメジャ-・キ-のメロディ-
Aマイナ-・キ-のメロディ-
◎相対音感と絶対音感
【PART5:変化音を含むメロディ-の聴き取り】
いろいろなキ-のメロディ-
臨時記号のつくメロディ-
◎調号の種類
【PART6:いろいろなスケ-ルを耳で覚える】
チャ-チ・モ-ド
ペンタトニック及びブル-ス・スケ-ル
◎スケ-ルの構造を比較してみよう
【PART7:同時に鳴る音を聴き取ろう】
完全音程の練習
長短・増減・複音程の練習
◎協和音程と不協和音程
【PART8:いろいろなコ-ドの響きを聴き取ろう】
3音構成のコ-ド
4音以上の構成のコ-ド
◎PART8の解答例
【PART9:コ-ド進行を聴き取ろう】
ダイアトニック・コ-ド進行
コ-ド進行のバリエ-ション
◎PART9の解答例
【PART10:他の楽器の音を聴いてみよう】
ベ-ス
キ-ボ-ド
ドラムス
◎PART10の解答例
※付属CD-ROMはCDプレイヤ-での再生はできません.予めご了承下さい.
・版型:B5変
・総ペ-ジ数:144
・ISBNコ-ド:9784401640652
・出版年月日:2014/11/12