「リズム感」の源泉を多方面から解き明かし,黒人的なリズム感を体得!!リズム感の違いはどこから生まれるのか?
黒人ミュ-ジシャンのような,うねりのあるリズム感を獲得するにはどうすればいいのか? ビ-トとリズムの関係とは? そんな疑問に真っ向勝負で取り組んだのが本書です.ビ-トを細分化していく従来のリズム・トレ-ニングは,正確なタイミングでの発音は可能になりますが,独特の硬い演奏になってしまい,黒人ミュ-ジシャンのリズムからは遠ざかってしまうことがあります.それをふまえ,本書では「リズム感」の秘密を,日常的に行なっている身体の動作や,言語の違いなどから解き明かし,演奏技術ではなく「リズム感」そのものをトレ-ニングしていきます.本書を読んで主旨を理解し,付録CDを使ってトレ-ニングをすれば,大きなビ-トを感じながら細かい音符まで捉えてリズムのある演奏ができるようになり,読譜力も飛躍的に向上するでしょう!
【CONTENTS】
■第1章 生命リズムと機械リズム
1-1 心臓のビ-トと機械のビ-ト
1-2 ビ-トとテンポ
■第2章 運動神経とリズム感
2-1 立ち方と座り方
2-2 押すと引くのイメ-ジ
2-3 歩行と走行のリズム
2-4 歩行によるリズム感トレ-ニング
■第3章 リズムをめぐる思想
3-1 『リズムの本質について』を著したル-トヴィッヒ・クラ-ゲス
3-2 1970年代に問題提起した成毛滋と松延博
3-3 ダンサ-の視点からリズムを探った七類誠一郎
3-4 若者とリズム感
■第4章 言語とリズム
4-1 アフリカ語の分類
4-2 アフリカの文字文化
4-3 ピジン語とクレオル語
4-4 アフリカ大陸以外の黒人文化と音楽
4-5 アフリカの言語から考察するバウンズ
4-6 日本語が持つリズムの特徴
4-7 日本語のアクセントとリズム感
4-8 ことばを使ったリズム感トレ-ニング
■第5章 リズムの読み方/感じ方
5-1 リズムの読み方/感じ方
5-2 伴奏のリズムと即興のリズム
5-3 リズム感を真似るためのヒント
■第6章 CD対応リズム感トレ-ニング
6-1 付録CDの利用法
6-2 付録CD対応譜面集
■第7章 聴いておきたいミュ-ジシャン
7-1 ギタリストと黒人音楽
7-2 ギタ-以外の楽器奏者
著者 プロフィ-ル
友寄 隆哉(ともよせ たかや)
1959年(昭和34年)8月4日,沖縄県那覇市生まれ.ジャズ・ギタリスト.作編曲家.キック・ボクシング・レフリ-,武術研究家.クラシック・ギタ-を大沢一仁氏に,現代ギタ-全般を高柳昌行氏に,作編曲を佐藤允彦氏に師事.1994年より,全楽器対象のジャズ・アドリブ・トレ-ニング教室,SUN POWER MUSICを主宰.2000年より,ホ-ムペ-ジ「友寄隆哉のジャズはなぜ死んだか?」を展開.2010年より「友寄隆哉 and all that 'JAZZ'」にペ-ジ名改称.2002年より全国へ向けて,ジャズ・アドリブ・トレ-ニング通信講座を開始.自作CD『友寄隆哉作品集全4集』,『The old songs』などを著者ホ-ムペ-ジ及びCD BABY(アメリカ)から の通信販売や,iTunes Music Storeのダウンロ-ド販売にて発表.フルコン空手,合気道をもとにした護身術クラブ主宰.沖縄在住.
・版型:A5
・総ペ-ジ数:448
・ISBNコ-ド:9784845623556
・出版年月日:2014/02/07