はずれ者が進化をつくる --生き物をめぐる個性の秘密 (ちくまプリマー新書)
「平均の人間」なんて存在しない。個性の数は無限大。生き物各々が異なっているのには理由がある。唯一無二の生命をつなぐための生存戦略がここにある。 目次 1時間目 「個性」とは何か 雑草を育てることは難しい/遅く出る芽に価値はあるのか/ 自然界は個性にあふれている/タンポポの花の色に個性がない理由/ 必要だから個性はある/ジャガイモの悲劇/「個性」のまったくない世界/ 個性と社会性/たった一つの個性/個性の数は無限大/ 九八パーセントのDNAの役割/自分以外にはなれない 2時間目 「ふつう」とは何か 人間はたくさんが苦手/人間の脳の限界/「たくさん」を理解する方法/ 人間が作り出した「ものさし」/均一化される世界/比べるためのアイデア/ 自然界のばらつき/「ふつう」という幻想/はずれ者が進化を作る/ 違うことに意味がある/ものさしで測れるものと測れないもの 3時間目 「区別」とは何か 本当は何の区別さえもない/富士山はどこにある/境界を引いて区別する/ 人間とサルとの境界線/生物は分類できる/タンポポとチョウチョと私/ そして脳は比べたがる/それは差別になる/本当は知っている美し