知多木綿反物白生地 着尺
浴衣染色用 白菊コーマ和晒/13m以上
幅39.5 cm
(裄丈74cmまで仕立て可能)
■知多木綿とは■
知多木綿は、江戸時代に 現在の愛知県知多半島で織られるようになった 白生地の木綿反物です。
今もこの地域では、明治時代と変わらないシャトル機で、ゆっくりと生地を織っています。
主に、浴衣、甚平、手ぬぐいなど、庶民的な日本文化には欠かせない小幅の反物生地が今でも織られています。
シャトル機はゆっくりと生地を織り上げるため、布に負担のかからない独自の柔らかい風合いが生まれるんだとか!生地には弾力性があり、ふっくらとしています。
耳はビシッと一直線にそろって織り目は詰んでいるので、扱いやすくて丈夫、染色後の仕上がりがとってもきれいです。
■ 和晒のこだわり■
さて、愛知県知多半島で織りあがった知多木綿は、大阪の工場に送られ、ここで晒し加工されます。大阪の堺市には、いまでも和晒の伝統を受け継ぐ工場が集まっていて、手拭いの産地として有名です。
晒とは、織りあがった生地に含まれている不純物を落とす工程で、染色 前には欠かせない工程です!
和晒は そのままの状態で、釜で煮込みながら時間と手間をかけて晒す 昔ながらのこだわりの加工法です。
釜でじっくりと煮込む方法は 生地を機械で引っ張ったり伸ばしたりせず、 繊維をつぶさないので とても生地の吸水性がよくふっくらと仕上がります。
雪花絞りは毛細管現象を利用した染色技法です。
単色でも濃淡の幅のある美しい雪花絞りを染めるには、なるべく浸透の良い生地を選ぶ必要があります。
雪花絞りの染色見本(こちらは商品に含まれません。)
全く同じパターンに畳んでも、染料の種類や浸透具合によって、模様が千変万化します。
実験を繰り返すような気持ちで、いろいろ試して見ましょう!
☆---★---☆---まとめ ---☆---★---☆---☆---☆---★---☆---☆---☆---★---☆---☆---☆---★---☆
この生地を染めてみて気づいたのですが、とても柔らかく浸透の良い生地なのに、丈夫で耳が殆どのびないということです。
絞り染めは布を縫ったり 絞ったり 締めたり 力を加えてかなり布に負荷をかけています。
粗悪な生地だと 何度か染めたり洗ったりしているうちに 耳がべろべろに伸びてしまい、後々の作業がとても大変になるばかりか 見栄えも悪くなってしまいます。
知多木綿は 昔から有松絞りや注染に用いられてきた 染色用の生地なので、とても丈夫で扱いやすいです。