腎臓をよくする食事

内山 葉子 著
A5判 176ページ
価格1,800円+税
ISBN978-4-86251-515-5

腎臓病の食事の常識が大きく変わってきた!ステージ別のレシピを公開!

★最新研究で判明! 塩、たんぱく、カリウム制限は大幅に緩和できる
★ステージ3までは計算不要!
★腎臓を長持ちさせて透析を回避する食事を公開

近年、腎臓病の食事療法は大きく変わってきています。とくに変わってきているのが、「たんぱく質の制限を解除」「カリウム制限の緩和で生野菜、果物の制限を解除」「塩分の摂取量の変化」の3つです。従来は、「腎臓病の疑いあり」の段階から、「塩分摂取量は1日3〜6g」に制限し、細かく計算するのがあたりまえでした。ところが、新しい食事療法では、食事の質をよくすれば、「過剰な塩分摂取を避ければよい」として、特に計算は不要。つまり、「たんぱく質や塩分量を制限して、味気ない食事の時代」から「良質な食材で適切な料理法をすれば、細かい計算をせず、食事を楽しめる時代」になってきているのです。食事を楽しみながら、腎臓を長持ちさせて、透析に至らないようにしていただければと思います。
※ステージ5の人は、主治医の指示にしたがってください。
目次
腎臓をよくする新しい食事療法とは

腎臓をよくする食事・実践レシピ

?正常(ステージ1〜ステージ2)【腎臓をよくする基本の一食】
?ステージ3aまでの【朝食】
?ステージ3aまでの【昼食】
?ステージ3aまでの【夕食】
?ステージ3b〜4の【朝食】
?ステージ3b〜4の【昼食】
?ステージ3b〜4の【夕食】
*ステージ別の食事早見表 18

第1章 腎臓とは何か?

腎臓の8つの大きな働き/腎臓はいろいろな臓器と深く関係している/腸内細菌は腎臓と深く関係している/腎機能低下から腸内環境が悪化するしくみ/腎臓が悪くなる3大原因/腎機能低下で起こる10の症/腎臓の検査値の本当の意味を知っておこう/自分の腎機能レベルを示すステージを把握しておく ほか
第2章 腎臓をよくする食事

腎臓病の食事の常識が大きく変わってきた/これまでの一般的な慢性腎臓病の食事療法/私が腎臓病の食事療法を見直し始めたきっかけ/腎臓病の新しい食事療法 ポイント(1)〜(4)/カリウム・ナトリウム以外の腎臓と深く関係するミネラル/食品添加物に多用される「無機リン」は弊害が大きい/「時間栄養学」にも着目して効率よく栄養をとろう/朝食の効率的なとり方とは/古くからの知恵と最新の栄養学に基づく食事療法/腎臓をよくする食事の実践ポイント(1)(2)/腎臓を守るために避けたい食品・調味料・調理法など ほか

第3章 腎臓をよくするセルフケア

「安静第一」→「適度な運動を推奨」になった/寝る前の過ごし方を見直し、質のよい睡眠を/気軽なストレス解消法を見つけよう/薬やサプリメントは最低限にする/環境毒もできる範囲で避けることが大切/身のまわりに蔓延している有害金属に注意/完全カットは無理でもデジタル毒を防ぐ生活を ほか
第4章 腎臓をよくする最新の治療法

慢性腎臓病の保存期の主な治療法/腎臓そのものに効く新薬が登場/その他の腎臓病や併発症状の新しい薬/IgA腎症に有効性が期待されるEAT療法/末期腎不全になると必要になる腎代替療法/腎臓を守る大切さを認識しよう

著者プロフィール

内山 葉子(ウチヤマ ヨウコ)
関西医科大学卒業。医学博士。腎臓内科専門医。総合内科専門医。葉子クリニック院長。
全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、難治性の疾患の診療を行う。主な著書に『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』『発達障害にクスリはいらない(国光美佳氏との共著)』(マキノ出版)、『薬膳酵素ごはん』(ユサブル)などがある。