介護ヘルパーごたごた日記――当年61歳、他人も身内も髪振り乱してケアします (日記シリーズ)
「他人の暮らしに入り込む仕事」 訪問介護員が寄り添う、 家庭の事情、命の期限 ――あなたも女優になれますか? 「誰かのケアをする」というキャパは重い障害のある息子たちを育てるとき、いっぱいになった。かわいいからこそ苦しかった。だから、たくさんの人に助けてもらった。 介護職に就いて10年がすぎ、今度は親が認知症になり、その介護が必要になった。 息子のケアと、他人のケアと、親のケア。私は期せずして3つのケアを体験した。 ――これは私の地域の、その年月に、たしかにあった実話だ。