魚の行動習性を利用する 釣り入門―科学が明かした「水面下の生態」のすべて (ブルーバックス)

最新の研究成果を用い、大漁をねらう 魚は釣りの仕掛けが見えるか ルアーの色を変える意味はあるのか 魚はどこに集まりやすいのか 魚はどんな餌を好むのか 釣れやすい魚、釣りにくい魚はいるのか 釣り糸は細い方が本当にいいのか など、釣り人を悩ます疑問に答えていく。プロの漁師も用いる研究成果を、釣り人向けに解説した、画期的な釣り入門書。(ブルーバックス・2011年4月刊) 魚を釣るための基本は「魚のいる場所」で「魚の食欲がある時」に釣り糸を垂らすこと。そのためには魚の行動習性や水の動き、餌生物の動向を知っていなければなりません。こうしたことを科学的に検証し整理した本はこれまでほとんどありませんでした。魚の行動習性の研究は容易ではなく、よくわからないことが多かったからです。 本書の著者の川村軍蔵氏は鹿児島大学水産学部で永く教授を勤められましたが、決して「釣り名人」ではありません。しかし、釣りが得意でないからこそ魚や釣り場の環境のことをもっと知りたいと考え、魚の行動習性の研究に打ち込んできました。その研究成果を広く釣り人に活かして欲しいと書き下ろしたのが本書あり、著者の「釣り」に関する研究の