プリンス粒剤の効果・特長
いままでの殺虫剤グループに属さない全く新しい基本骨格を持っています。
従来の殺虫剤とは異なる作用機作を持つため、これまでの殺虫剤に抵抗性の発達した害虫にもすぐれた効果を示します。
稲の育苗箱処理で、ウンカ類、コブノメイガ、ニカメイチュウ、イネドロオイムシ、イネミズゾウムシ、イナゴ類、イネツトムシ、フタオビコヤガ、イネヒメハモグリバエなど水稲の主要な初期〜中期の害虫の多くに対して約45〜60日間の長期の残効が期待できます。
他剤と比較し、低薬量(単位面積当たりの投下有効成分量換算)ですぐれた効果を示します。
稲に対する安全性が高く、は種前の床土混和処理、は種時(覆土前)〜移植当日まで使用可能です。
効果の発現がやや遅効的なので、田植え後のイネミズゾウムシ成虫の飛来が短期間に、かつ多量にある場合には、初期食害のでることがあります。
ただし、長期の残効があるので、成虫による被害以上に問題とされる幼虫による根部食害を防止する効果はすぐれています。
有効成分
フィプロニル 1.0%
(類白色細粒)
適用表作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | フィプロニルを含む 農薬の総使用回数 |
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稲(箱育苗) | ウンカ類 イネミズゾウムシ イネドロオイムシ イネツトムシ ニカメイチュウ イナゴ類 イネヒメハモグリバエ コブノメイガ | 育苗箱 (30×60×3cm 使用土壌約5L) 1箱あたり50g | は種前 | 1回 | 育苗箱の床土に 均一に混和する | 1回 |
ウンカ類 イネミズゾウムシ イネドロオイムシ イネツトムシ ニカメイチュウ イナゴ類 イネヒメハモグリバエ コブノメイガ フタオビコヤガ イネクロカメムシ | は種時(覆土前) 〜移植当日 | 育苗箱の上から 均一に散布する |
イネシンガレセンチュウ/td> | は種時(覆土前) |
イネアザミウマ | 移植3日前 〜移植当日 |
イネカラバエ | 移植当日 |
キャベツ | ハイマダラノメイガ コナガ | セル成型育苗トレイ1箱 またはペーパーポット1冊 (30×60cm 使用土壌約3〜4L) あた20〜30g | は種前 | 本剤の所定量を セル成型育苗トレイ またはペーパーポットの床土に 均一に混和する | 3回以内 (定植前の処理は1回以内 定植後の散布は2回以内) |
は種時 |
は種時〜定植前 |
ハイマダラノメイガ | 0.2g/株 ※50g/m2まで | 地床育苗期 | 株元散布 |
ブロッコリー | セル成型育苗トレイ1箱 またはペーパーポット1冊 (30×60cm 使用土壌約3〜4L) あたり20〜30g | は種前 | 本剤の所定量を セル成型育苗トレイ またはペーパーポットの床土に 均一に混和する |
は種時 |
は種時〜定植前 |
きく | アザミウマ類 | 6kg/10a | 定植前 | 植溝土壌混和 | 5回以内 |
2021年3月6日現在の登録内容です。農薬の使用や防除指導等に際しては、農薬のラベルを必ずご確認ください。
使い方のポイント
・育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水したのち田植機にかけて移植してください。
・は種後、薬剤を均一に散布したのち覆土してください。
・は種前に使用する場合は、床土に育苗箱1箱当りの薬量が50gとなるように均一に混和してください。
・プリンス粒剤は育苗箱施用専用剤なので本田では使用できません。
・ツマグロヨコバイに対しては効果が劣るので、萎縮病・黄萎病の罹病率が高い地区では十分な注意が必要です。
・軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには薬害を生じやすいので、注意してください。
・は種時覆土前散布及びは種前床土混和の場合、低温で生育抑制を生じる恐れがあるので、温度管理に注意してください。
・本田の整地が不均整な場合は、薬害を生じやすいので、代かきは丁寧に行い、移植後に田面が露出しないよう注意してください。
★外装、ラベル、品名は写真と異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
★農薬の使用や防除指導等に際しては、農薬のラベルを必ずご確認ください。