Zボルドーの効果・特長
無機銅剤(塩基性硫酸銅)であり、糸状菌病害から細菌性病害まで幅広い病害に有効です。
野菜類に登録があり、軟腐病など有効薬剤が少ない細菌性病外にも優れた予防効果を発揮します。
耐性菌出現リスクが低く、既存剤に対する耐性菌に対しても有効です。
薬害軽減のため亜鉛とマグネシウムを配合した処方のため、無機銅剤の中でも適用作物に薬害が少なく、使いやすいです。
日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用することができる薬剤です。
有効成分
塩基性硫酸銅 58.0%(銅として32.0%)
(淡青緑色水和性粉末)
適用表作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 銅を含む農薬の 総使用回数 |
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麦類 | 黒節病 | 種子重量の1% | ー | は種前 | ー | 湿粉衣 | ー |
大麦 採種用小麦 | 500倍 | 60〜150L/10a | ー | 散布 |
かんきつ | そうか病 | 400〜500倍 | 200〜700L/10a |
黄斑病 | 600倍 |
かいよう病 | 500〜1000倍 |
りんご | すす点病 すす斑病 | 500倍 |
すもも | 黒斑病 | 500倍 | 休眠期 |
もも | せん孔細菌病 | 500倍 | 収穫後〜開花前まで |
ネクタリン | 500倍 | 休眠期 |
ぶどう | べと病 さび病 褐斑病 | 500〜800倍 | ー |
つる割細菌病 | 800倍 |
おうとう | せん孔病 | 500倍 |
うめ | かいよう病 | 500倍 | 葉芽発芽前まで |
びわ | がんしゅ病 | 500倍 | ー |
いちじく | 疫病 | 1000倍 |
キウイフルーツ | 花腐細菌病 | 500倍 | 休眠期〜叢生期 (新梢長約10cmまで) |
かんしょ | 斑点病 基腐病 | 500倍 | 100〜300L/10a | ー |
ばれいしょ | 軟腐病 | 500倍 |
疫病 | 400倍 |
やまのいも | 葉渋病 炭疽病 | 500倍 |
だいず | 紫斑病 斑点細菌病 葉焼病 | 500倍 |
あずき | 褐斑細菌病 | 500倍 |
いんげんまめ | かさ枯病 | 500倍 |
さやえんどう 実えんどう | 先端黄白化症 | 1000倍 |
そらまめ 未成熟そらまめ | 赤色斑点病 | 500倍 |
すいか | 疫病 | 500〜800倍 |
トマト ミニトマト | 疫病 輪紋病 | 400〜600倍 |
すすかび病 | 500倍 |
なす | 500倍 |
だいこん | 白さび病 | 500倍 |
にんにく | 春腐病 さび病 白斑葉枯病 | 500倍 |
にら | 株腐細菌病 白斑葉枯病 | 500倍 |
にんじん | 黒葉枯病 | 500〜800倍 |
レタス 非結球レタス | 腐敗病 | 500〜800倍 |
パセリ | 軟腐病 | 800倍 |
ブロッコリー | 花蕾腐敗病 | 500倍 |
アスパラガス | 斑点病 | 500倍 |
茎枯病 | 500倍 |
8倍 | 8L/10a | 無人航空機による散布 |
にがうり | うどんこ病 | 500倍 | 100〜300L/10a | 散布 |
かぼちゃ | 果実斑点細菌病 軟腐細菌病 | 500倍 |
ズッキーニ | 軟腐細菌病 | 500倍 |
くわい | ひぶくれ病 | 500倍 |
さんしょう(果実) | さび病 | 1000倍 | 200〜700L/10a |
さんしょう(葉) | 1000倍 | 100〜300L/10a |
野菜類 | 斑点細菌病 褐斑細菌病 黒腐病 軟腐病 べと病 黒斑細菌病 | 500倍 |
こんにゃく | 葉枯病 腐敗病 | 500〜800倍 |
てんさい | 褐斑病 | 400倍 |
茶 | 炭疽病 | 400倍 | 200〜400L/10a | 摘採7日前まで |
赤焼病 | 500倍 |
もち病 網もち病 | 400〜500倍 |
りんどう | 葉枯病 | 500倍 | 100〜300L/10a | ー |
つつじ類 | もち病 | 500倍 | 100〜700L/10a |
樹木類 | 斑点症 (シュードサーコスボラ菌) | 800倍 | 発病初期 |
輪紋葉枯病 | 500倍 |
2021年3月4日現在の登録内容です。農薬の使用や防除指導等に際しては、農薬のラベルを必ずご確認ください。
使用上の注意
・石灰硫黄合剤等アルカリ性薬剤との混用はさけてください。
・くわいに使用する場合は、散布後少なくとも7日間は落水、かけ流しはしないでください。
・小麦の生育期に使用する場合、葉に薬害を生じ、生育に影響を及ぼすおそれがあるため、採種用途以外では使用しないでください。
・かんきつに使用する場合、薬害(スターメラノーズ)を生じるおそれがあるので、炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
・りんごに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので必ず炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
・ウリ科作物(きゅうり、メロン、すいか、かぼちゃなど)に対して薬害を生じやすいので、注意してください。
・その他適用作物でも、使用条件によっては薬害を生じる恐れがあるので、必ず詳細をご確認の上ご使用ください。
★外装、ラベル、品名は写真と異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
★農薬の使用や防除指導等に際しては、農薬のラベルを必ずご確認ください。