「カララカララ」は寒風山から吹き下ろす空っ風と舞う枯れ葉が奏でる音を酒で表現した一本。白桃を思わせる甘やかな香りと、キレのある飲み口が心地よく、軽やかに広がる味わいが魅力の純米大吟醸です。酒米には四万十町産の吟の夢を100%使用、原形精米でワンランク上の透明感があります。契約農家が丹精込めて育てた米をブレンドせず仕込み、土地の個性をそのまま感じられる、まさに特別な一本です。
◆使用酵母:高知酵母AA-41
高知らしい食事に合うお酒を目指して生まれた酵母です。高知県は1990年ごろから独自酵母の開発に力を入れていて、AA41はCEL系の進化型として近年実用化されました。香りとキレのバランスが良く、食中酒向き。華やかで甘めなCEL-24に比べて、香りはやさしく、味わいはすっきりキレよく仕上がるのが特徴です。造りやすさにも配慮されていて、安定した品質で、食中酒として楽しめる土佐酒づくりを支えています。
◆飲み方
冷やして飲むのがおすすめ
蔵元:川澤酒造/ 山に雲が(やまにくもが)
2024年、高知県いの町に誕生した川澤酒造は、標高750mの山中で自然と共に酒造りに挑む新鋭の蔵元。代表で杜氏の川澤貴久氏は、東京農大醸造家卒業後国の試験場に就職、その後高知県の亀泉酒造で20年間酒造りに携わってきた方です。
銘柄『山に雲が』は、川澤氏がこの地を訪れた際に見た幻想的な風景を酒の名にしました。目指すのは飲みやすさ。ワインのようなパインや桃を思わせる華やかな香りと、甘み・酸味・苦味が調和したモダンな味わいが魅力です。知り尽くした高知酵母の特性を最大限活かした造りで、和洋問わず料理との相性も抜群。SNSでは「フルーティな完成度の高さに驚いた」「軽快な甘味を持ちながらも、すっきりした酸と苦味で食事に寄り添う」など高く評価されています。今後の展開が楽しみな注目の蔵です。