【生産地】 福建省中国茶は、青茶、黒茶、緑茶・・・など大きく6つに分けられますが、この『白牡丹』は、「白茶」に分類されるお茶!「白茶」という名前は、茶葉が白い産毛に包まれている姿からつけられた名前だそうです。作り方はいたってシンプル。「芽を摘み⇒日光で自然乾燥⇒ちょっと発酵⇒釜炒り焙煎」と、やさしくやさしく作られます。そのため、「弱発酵茶」とも言われるんです。やさしく丁寧に作られた味わいは、とても繊細でほのかな甘みを感じます。そのため、中国茶愛好家が最後にたどりつくお茶だといわれています。回回回 この繊細な甘み・・ やはり究極の白茶 回回回この『白牡丹』は、1922年頃から福建省建陽で作られるようになりました。白茶の中でも、一芯一葉の白芽茶の代表「白毫銀針」と並び、一芯二葉で摘まれる白葉茶の代表として有名なお茶です。茶葉の裏と表で色に濃淡があったり、産毛がついた茶葉の形が「牡丹の花びら」に似ていることから、この名前がついたと言われています。白牡丹の特徴のひとつは、茶葉に「福鼎大白茶」「政和大白茶」「水仙」の3種類が使われていること。「福鼎大白茶」と「政和大白茶」の芽と葉、「水仙」の葉がブレンドされています。もちろん、芽にはお茶のうまみのもと「産毛」もしっかりついています!茶葉自体は深い緑色をしていますが、お茶を淹れた後は淡い紅色に変化。オレンジがかった透明感のある黄色い水色はとてもきれいです。口に含んだ瞬間に、初夏の草むらを連想するような香りがほのかに香ります。そして、玄米のような香ばしさを一瞬感じさせた後、「香り」ではないもの・・・「清涼感」「透明感」といた「感覚」のようなものに変化し香りは消えます。スッとのどの奥に吸い込まれると、舌の付け根、頬の内側にジンワリと淡い甘味を感じて、僅かに菊のような香りが戻ってきます。・・・本当にシンプルな感覚。渋みの余韻も、しぶとい旨みも、口の中に残ることはないし、香りも淡い。しかし、研ぎ澄まされた、今までと違う感覚。新たな中国茶の境地へ。この「白牡丹」の香りがお連れします。