 【生産地】 湖南省 |
中国茶には、「緑茶、白茶、黄茶、青茶、黒茶、花茶」という具合に6大分類があると思います。その中で、幻と言われるのが『黄茶』なんです!!
どんなお茶かと申しますと、プーアル茶と緑茶の間のような存在です。
緑茶を作って、それを高温多湿な場所に放置し、菌類の発生を促します。プーアル茶との違いは、菌の醗酵が弱めなことです。この醗酵の過程で茶葉は黄色っぽくなります。黄茶という名前の所以です。 しかし、この製茶行程に手間がかかるため、生産量が他のお茶に比べてとても少ないのです。
日本はおろか、中国でもなかなか見つからない銘茶なんです!
黄茶は、大きく分けて三つの種類あります。
君山銀針(くんざんぎんしん)、蒙頂黄芽(もうちょうこうが)、霍山黄芽(かくざんこうが)の三種類です。
この中で、一番プーアル茶に近い味わいを持つのが「蒙頂黄芽」という四川省のお茶です。そして、緑茶に近くて、飲みやすいのが「霍山黄芽」。最後に、黄茶っぽい独特の味わいを持つ、黄茶の王様がこの『君山銀針』なんです!
回回回 黄茶の王様 『君山銀針』 回回回
黄茶の王様、君山銀針は中国湖南省の君山と呼ばれる島で生産されます。ですから、名前の由来は君山という土地で採れる銀の針のような形をしたお茶という意味だと解かります。
君山銀針の歴史は古く、唐の時代に遡ります。
その昔、毎年4〜6キロ程度しか採れない茶葉は全て皇帝のご用達であり、一般の人間はおろか、お金持ちでも手にする事はできませんでした。
特に清の時代のお茶好き皇帝の乾隆帝はこのお茶をたいそう気に入り、70キロ献上するように指示を出したとの事です。
現在の君山銀針の生産量は300キロです!
巷ではニセモノもあふれておりますが、本物は貴重で値段も高いんです!(ニセモノの大概は同じ製造工程で、産地違い)
君山銀針の持つ黄茶特有の奥深さと奥に秘めた甘みで、特別な時間をさらに特別な時間にしてみませんか?