「阿里山金萱茶」と「凍頂金萱茶」。
どちらも同じ「金萱茶」という種類の苗木から作られているところまでは一緒ですが、似ているようで似ていません!
なんといっても「山」が違う!
テレサテンは、『阿里山的姑娘』という歌の中で、
♪ 高山は青く〜
山間を流れる水もまた青い〜
阿里山の娘は山を流れる清水のように美しく、
阿里山少年は山のようにたくましい〜 ♪
と歌っています!
阿里山は、清水が行き交う、青々とした大自然の広がる美しい山なんです!
阿里山金萱茶は、標高1000〜1300mほどの阿里山にある茶区で採れた高山茶のことを指します!
茶園は、雲よりも高いところ、天に近いところに位置しております!
回回回 テイスティング 回回回
ぎゅっとかたまった「こぶし」のような茶葉が開くと同時に、爽やかな若葉の香りを吐き出します。金色のつやっぽい美しい茶湯にそそられ、そっと1口いただきます。
緑色に輝く湿った苔(こけ)を思わせる濃い緑の香りと、金萱茶の特徴であるミルクの香りが上品に、そしてしっとりと香っています。 バニラの甘い香りを携えた緑茶のように爽やかで生っぽい茶湯が、喉を「つるんっ!」と過ぎて行きます。
肺や鼻孔には、バニラの香りがまず「ずしりっ!」と勢い良く入り、そこから大きくふわふわと膨張していきます。舌にはすずやかな渋みをうっすらと感じます。
ここまで来ると、まさに天にも上るような気持ち良さになり、思わず至福の溜息がこぼれます。
苔や大自然の、深深と身に染み入るような緑の香りの中に、甘く上品なミルクの香りが映え、如何に繊細なお茶であるかを証明しています。
香りの余韻が長く、肺や鼻孔に入った香りは長時間ずっと、同じリズムで香り続けます!
一度この香り、この味わいを体験してしまうと、金萱茶ばかり飲みたくて飲みたくて、我慢できなくなりますっ!