117/明治通宝半円 ほこ 九二八一

発行明治5年2月 廃止明治32年12月31日 大きさ87ミリ×53ミリ この紙幣は、政府がドイツに製造を発注した政府紙幣で、明治5年に発行されました。表裏共に凸版印刷で、未完成品で来着し、紙幣寮において「明治通宝」を赤色加刷(当初は手書きだったそうです)し、大蔵卿印を押捺し完成させました。ドイツ製であることから「ゲルマン紙幣」と呼ばれ、また「明治通宝札」として親しまれました。券種は9種類ありますが、明治10年の西南戦争の際の莫大な軍事費支出と損傷札交換の為、送られた原版を用い紙幣寮で爾後製造しています。また、この原版は、後に軍票、台湾銀行券、第一銀行券の製造にも使用されました。