SAUZA BLUE REPOSADOテキーラとは
メキシコ・ハリスコ州にある村の名前「テキーラ」に由来します。この村を中心に品質優良なブルーアガベ(=テキーラの原料)が収穫できる地域で栽培されたブルーアガベを使用し、蒸溜した酒をテキーラと呼びます。
現在、原産地呼称制度によってメキシコ政府が管理しており、その規定を満たすものだけが「テキーラ」と名乗ることができます。
テキーラの原産地呼称制度は 多岐にわたりますが、主なものを上げると次のような規定があります。
品質優良なアガベが収穫できるハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州で栽培されたブルーアガベを使用すること
テキーラ村とその周辺で蒸溜されたものであること(現在2カ所の例外)
原料のアガベを51%以上使用すること
蒸溜は最低2回行うこと
など。
テキーラの原料は英語でBlue Agave(ブルーアガベ)、原産地メキシコではMaguey(マゲイ)もしくはアガベと呼んでいます。正式にはアガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー。
サボテンと間違われやすいのですがアロエに近い竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種です。原料として使われるのは、葉の部分ではなく地下茎の直径70-80cm、重さ40kg前後まで育った球茎で、巨大なパイナップルのような形からスペイン語で「ピニャ」と呼ばれます。
ピニャが良質であるかどうか、それがテキーラの品質に大きく影響します。
サウザは、メキシコはハリスコ州グアダラハラ市近郊のテキーラヴァレーにあります。
創業者はドン・セノビオ・サウザで、創業は1873年。
ラベルに初めて“テキーラ”と記したのはセノビオです。
それまでアガベから作る蒸溜酒は全てメスカル(Mezcal)と呼ばれていました。創業の年、蒸溜したてを早速ボトリングし、テキーラ・ラベルを貼り、アメリカのニューメキシコ州で開催された酒類コンペティションに出品します。
1873年はテキーラ、そしてサウザシルバーが誕生した年であり、さらにはテキーラが初めて他国へと渡った記念すべき年でした。
現在のセノビオは“テキーラの父”と呼ばれています。
1903年に後を継いだのが息子のドン・エラディオ・サウザ。
彼は蒸溜所を拡大、改装し、テキーラ サウザの基盤を固めていきました。メキシコでは樽売りが一般的であった時代に瓶詰めによる販売を拡大させたのは彼の功績です。そしてヨーロッパにもテキーラを輸出するようになり、2代目のエラディオは現在までつづく名品、サウザ ゴールドを誕生させました。
3代目はエラディオの息子 ドン・フランシスコ・ファビエル・サウザです。
彼こそが海外の販売拠点を拡大させ“世界のサウザ"へと名を高め、自社製品のみならずテキーラというスピリッツを世界に認知させた男です。
ファビエルの偉大さは、1974年にメキシコ政府へ働きかけて上述したテキーラの原産地呼称制を成立させたことです。
当時、世界各地でテキーラの模造品がつくられ、イメージダウンにつながる懸念がありテキーラブランドの高い品質を守らなければならないという彼の強い信念がなかったならば原産地呼称は結実しませんでした。
これによりメキシコ政府機関がテキーラを管理することになり、規定に即したものだけがテキーラを名乗ることができるようになりました。
テキーラは、どんなに優れた製造技術を誇っても、上質なブルーアガベがなくては世界で認められる香味は生まれません。
多くのテキーラメーカーが契約農家に受託栽培していますが、サウザは大部分を自家農園で栽培しています。種の受粉から芽を育てて苗を生み、畑に植えて6-8年の歳月をかけます。生育状況、灌漑の必要、収穫の日など耕作技術をふまえて、子供の成長を見守るように大切に栽培していきます。
農薬を避け、ピニャから採れるアガベ繊維を堆肥に使い、自分たちで維持している水脈から灌漑をおこないます。できる限り自然のままの状態を保っています。 サウザはテキーラヴァレーの中核的な地域にあり、素晴らしいアガベが育つ土壌に恵まれています。収穫のタイミングを知るのはヒマドールと呼ばれる古くからの技術を伝承する者たちです。
創業時から脈々と受け継がれてきた技術と情熱を収穫時に発揮します。
収穫の時、ヒマドールはコアと呼ばれる湾曲した刃のある道具でアガベの葉を切り落とし、ピニャをさらけ出していきます。そしてできるだけ早く、ピニャを蒸溜所に運び、収穫されたその日にピニャを製造へと向かわせます。
フレッシュな状態で仕込むからこそ、最良のジュースが採取できます。
サウザの抽出法は、”Gentle Extracion”と呼ばれる丁寧な手法。
採れたてのアガベをシュレッダーで細かくし、さらに粉砕後、85度の温水を混ぜてアガベジュースをつくります。そして圧力タンク内で120度の蒸気により加水分解して、糖化を促します。
一般的にはアガベを切り割る程度で、それをまるごと蒸煮して圧搾しますが、これはアガベ繊維に由来する不要な香味成分(エグ味)をも抽出してしまうことになります。
サウザではフレッシュなアガベ本来の旨味を壊さないために独自の糖化、抽出法を創造し、つくりこんでいます。
サウザの発酵工程は、創業者から研究を続けて磨いてきた特別な醸造法です。
抽出したアガベジュースに3代目が生んだ秘伝の酵母を入れて発酵させます。不要な微生物が入らないように口を閉じられたステンレス発酵槽で、サウザ独特のナチュラルなアガベフレーバーを生みだすようにしています。
発酵液の蒸留は、2回蒸溜によってアルコール度数55-60度のスピリッツを得ます。
サウザでは銅製のボットスチルと、ステンレス製ボットスチルの両方を採用し、銅製の場合、銅が触媒として働き、より複雑な香味成分を生みだします。すっきりと無垢なフレーバーを生むステンレス製を採用したのは3代目です。
こうしてタイプの異なるスピリッツが誕生します。
どちらもブルーアガベのみずみずしさあふれるスムーズな口当たりを抱き、”The Art ofDistillation”と高く評価されています。
創業者、2代目と基盤をつくり、3代目ファビエルによって完成された品質管理システム。
アガベ栽培から製品化されるまで、いま現在と、そして未来に向けて、香味の一貫性を堅持するために構築されたものです。
厳しい基準を設け、誕生するテキーラにストレスをあたえることのないよう、愛飲家の皆さんがボトルの口を開けたときにいつもの香りと味わいであるように、高い品質を維持しつづけています。
100%ブルーアガベ「サウザ ブルー」の香味品質は、その証でもあります。
サウザブルーは、樽で2か月熟成された100%ブルーアガベを使います。
フレッシュでスムースで焼いたアガベとバニラの香りが素晴らしいテキーラの逸品です。
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| 【産地】 | メキシコ |
| 【生産者】 | サウザ社 |
| 【タイプ】 | テキーラ |
| 【度数】 | 40度 |
| 【容量】 | 750ml |
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