Re:CENO productからリリースした「サイドボード Tambour(タンブール)」。
「丸く、低く、美しく。」をテーマに企画・設計しました。
側面には、美しい円形のフォルムを持たせることで、通常のキャビネットのような「四角い箱」ではなく、「丸く」、柔らかな印象を感じる様に設計しています。
全高は、通常のサイドボードなどがおおよそ80〜90cmのものが多い中、70cmとあえて「低く」抑えることで、ダイニングテーブルと高さのラインを揃えるようにしています。
家具は、部屋に並べた時に、それぞれの高さを揃えることで、美しい統一感を感じることができるからです。
柔らかな曲線と、低く抑えた高さによって、これまでのサイドボードとは一線を画した「美しさ」を表現したのが、この新作キャビネットなのです。
このキャビネットのデザインの特徴は、なんといっても前面に配された「タンブールドア」。
タンブールとは「蛇腹(じゃばら)」という意味で、蛇腹の扉のことを「タンブールドア」と言います。
細く成形した無垢のオーク材を、1本1本繋ぎ合わせて、ひとつのドアに仕上げています。
表情が異なるオーク材をつなぎ合わせることで、1枚板の木では表現し得ない独特のデザインに仕上げています。
タンブールドアは、蛇のお腹のように柔らかに曲がりながら、後方部分に収納されながら開いていきます。
見事な職人技で、絶妙な手触りと、なめらかに扉が収納していく姿はとても気持ちよく、美しさを感じます。
通常の収納家具の様に、手前に開くスペースも不要で、小さなスペースであっても置きやすいのも、タンブールドアの使い心地の良さのひとつと言えるでしょう。
このキャビネットは、正面からの美しさが素晴らしさのひとつですが、横から見た時の美しさや、お部屋に与える影響も、企画の時点から重視していました。
というのも、お部屋のレイアウトによっては、収納家具を入口に向かって正面には置かずに、横側が見えるという場合もあるでしょう。
例えば、こんなレイアウトの場合には、入口から入って最初に見えるのは、キャビネットの横面です。
一人暮らしのワンルームでは、このようなレイアウトがとても多いでしょう。
大抵の場合、キャビネットの横顔は、四角く無表情なものが多く、角が立った姿は、美しさが減るとともにお部屋に感じる緊張感の原因にもなります。
その点において、このキャビネットは、横顔にも曲線を用いたデザインを施してあります。
ですから、入り口などから、どうしても「横面」を見せざるを得ない場所にレイアウトしても、お部屋の緊張感を高めるどころか、むしろ和らげる効果まで期待できるのです。
前段でもすこし触れましたが、このキャビネットは、高さを「70cm」とあえて低く抑えた設計にしています。
この「70cm」という高さは、つまりは、おおよそ「ダイニングテーブルと同じ高さ」です。
お部屋の家具は、高さのラインが揃っていることで、美しくなるというセオリーがあります。
例えば、よくあるこんなお部屋。
高さの違う収納家具やデスクが並んでいることで、なんだか凸凹とした印象により、お部屋の印象が悪くなっています。
逆に、同じお部屋で、高さの近しい家具を置いた場合には、こんな風にすっきりとした印象を与えることができるのです。
キャビネットは「サイドボード」と呼ばれるように、ダイニングテーブルの「サイド」にいることが多く、フォーカルポイントとしても王道の組み合わせです。
ですから、高さを揃えることで、美しいダイニングシーンをスタイリングすることができます。
また、リビングに置く際にも、ソファーと高さが近いことで、収納家具の圧迫感を軽減することができるので、小さなリビングにも最適です。
サイズ | 本体サイズ:幅 150cm × 奥行き 33cm × 高さ 70cm |
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カラー | ナチュラル ブラウン ヴィンテージレッド |
素材 | 天然木ホワイトオーク無垢材、突板(ウレタン塗装) |
耐荷重 | 天板:30kg |
備考 | 本体重量:72kg |