私たちの生活空間を見渡すと、家具やインテリアなど、静止しているものがほとんどです。そんな中で、存在感を放つのが「モビール」です。
モビールは風を感じない室内でさえ、かすかな空気の流れを捉えて、ゆったりと揺れ動きます。この動きが、お部屋に心地よいリズムをもたらすのです。
デンマークの歴史あるブランド「Flensted(フレンステッド)」のモビールは、シンプルかつ洗練された美しさで、世界中の人々を魅了し続けています。
「ドリフティングクラウド」は、フレンステッド・モビールの中でも特に人気の高いデザイン。その名の通り、雲が風に乗って漂うような姿は、日常に穏やかな空気をもたらします。
ドリフティングクラウドの最大の特徴は、その動きにあります。
実は「モビール」という言葉は、ラテン語で「動くもの」という意味。空気の流れで自然に動くことが求められるため、バランスが非常に重要です。
フレンステッドでは、モビール全体が滑らかに動くように、パーツの重さや長さを細やかに計算し、熟練の技によってひとつずつ手作りしています。
緻密に計算されたパーツは、かすかな空気の流れを捉え、生命を得たように、ゆったりと揺れ動きます。
その美しい姿は、単なるインテリアを超えた、まさに「動く彫刻」と呼ぶにふさわしい魅力を持っています。
雲を抽象化した6枚のウッドパーツで構成されたドリフティングクラウド。
「約 幅 100cm × 高さ 80cm」とやや大きめで、空間全体を包み込むような存在感があります。広さのあるリビングや寝室など、リラックスして過ごす場所におすすめです。
音楽に夢中になるように、モビールのゆったりとした動きを眺めることは、ストレスにも効果的だと言われています。
ふと目を上げた先に、静かに揺れるモビール。その穏やかな動きは、まるで空に漂う雲を眺めるように、安らぎを届けてくれるでしょう。
ドリフティングクラウドは、2016年に、フレンステッドの2代目であるオーレがデザインした作品です。
6枚のウッドパーツをしなやかに曲げて組み合わせることで、雲を抽象化したようなフォルムを表現しています。
ウッドパーツには、質の高いバーチ材を使用。一見するとモダンなデザインですが、バーチ材特有の滑らかな手触りと美しい木目が、お部屋に自然な温かみをもたらします。
それぞれのウッドパーツが持つ個性的な木目は、まるで空を漂う本物の雲のように、同じ形がひとつとしてない特別感を感じさせてくれます。
この細部へのこだわりが、見る人の心を惹きつけるのです。
また、ドリフティングクラウドの魅力は、モビール自体の動きだけではありません。
自然光が差し込む窓辺に飾ると、モビールが風に揺れるたびに、柔らかな影が壁や床に映り込みます。
この陰影もまた、一つのアートとして楽しむことができるのです。
ドリフティングクラウドを手がけるのは、1954年創業のデンマークのモビールブランド「FLENSTED MOBILES(フレンステッド・モビール)」。
創業者のクリスチャン・フレンステッドは、モビールを単なる「装飾品」ではなく、見る人の心に安らぎをもたらす「ハンギングアート」と捉え、独創的な作品を数多く生み出しました。
それから70年以上、3代に渡ってハンドメイドでモビールを制作しています。
創業当初は小規模な家族経営でしたが、アート性たっぷりのモビールは徐々に評判を呼び、今では世界53カ国で販売されています。
フレンステッド・モビールの大きな特徴として、ローカルな生産にこだわっていることが挙げられます。
すべてのモビールは、デンマークにある本社から半径30キロメートル以内に暮らす地元の職人たちによって、組み立てられます。
このような地域密着型の作り方は、地元の人たちの仕事を支えるだけでなく、昔ながらの技術を次の世代に伝える役割も果たしています。
また、近くの職人さんたちと密に連絡を取り合えるので、製品の質を高く保つことができるのです。
伝統を守るだけでなく、常に新しいデザインや素材の探求を続け、これまでに250種類以上ものモビールが生み出されてきました。
さらに、フレンステッド・モビールは、単なるインテリアアイテムではなく、「ハンギングアート」として、芸術的にも高い評価を受けています。
彼らの作品は、コペンハーゲン国立美術館(National Gallery of Denmark)での常設展示をはじめ、デンマーク国内外の展示でも楽しむことができます。
サイズ | 約 幅 100cm × 高さ 80cm |
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カラー | ナチュラル |
素材 | 天然木バーチ材(樺)、ステンレススチール(金メッキ塗装) |
備考 | 重量:約 410g |