こたつといえば冬の製品で、冬以外には活躍しないイメージがあります。
ただ、季節ごとに「ローテーブル」と「こたつテーブル」を入れ替えるのはわずらわしく、また、使わない方をしまっておく場所を確保するのも難しいので、こたつテーブルを一年中使用されている方も多いようです。
こたつを使うのは11月頃〜2月頃で、だいたい4ヶ月。ローテーブルとして使う期間は残りの8ヶ月に及びますので、こたつとしての期間の2倍です。
ということは、「カフェ」と「こたつ」の1台2役として使う際には、ローテーブルとしての出番が多いことになります。こたつテーブルを年中使われている方にとって、もしかするとリビングに置くテーブルとしてデザイン的には完全に満足はしてないんじゃないかな? こう考えたのが、このテーブルの企画のきっかけです。
このテーブルは、こたつでありながらも、ローテーブルとして美しさを感じさせてくれます。「こたつに見えない、美しいこたつテーブル」です。
このテーブルは、3つのコンセプトを基に設計しています。
「ローテーブルと比較して、より美しいデザイン」
「リビングに最適なローテーブルらしいサイズ感」
「こたつとしても申し分ない機能性」
この3つを軸にデザインを起こし、さらに工場、素材、製法というかたちで順に落とし込んでいきました。
今回のこたつテーブルのデザインが、一般的なイメージのこたつと大きく違うのは、下に向かうにつれて細くなる「テーパード」のかかった脚です。
昔ながらのこたつテーブルのデザインは、かなり太めのがっしりとした脚が多いですが、よりローテーブルに近づけるために、可能な限り細くしました。
テーパードをつけることにより、脚の細さを強調し、軽やかなデザインに仕上げています。
また、天板のフチ部分は「船底天板」という仕上げにしています。
天板の途中から斜めにテーパードが入っている仕様で横から見たときに、より天板が薄く、スタイリッシュに見えます。
左は、角面仕上げ。重厚感のあるデザインに仕上がります。
右は、船底仕上げ。より軽やかさを感じるデザインに仕上がります。
「船底天板」と「テーパード脚」。
この2つの意匠をいれることにより、従来のこたつテーブルと重厚なデザインとは相反するデザインに仕上げました。
天板は、節ありのオーク材突板です。
突板とは、木を薄くスライスしたもので、天板表面にこの突板を貼付することで、無垢の木のような意匠を得ることができます。
その中でも、今回採用したのは、突板の中でも珍しい「節あり」です。
節は木の枝の根元部分で、木材としては穴が開いたり、美しくないという理由で、昔は捨てられてきた部分です。しかし、近年は、節の荒々しさが魅力的だという見方が家具業界でも広がり、人気を博しています。
節を薄くスライスするというのは、実はあまり見かけません。
今回は、工場の技術力により使用できたことで、無垢テーブルと見まがう様な意匠に仕上げることができました。
こたつは天板にも熱が加わるために、無垢の天板は反りや割れが出る可能性が高く、使えません。
その中で、無垢と見まがうような節あり天板を実現できたのは、美しいローテーブルにさらに近づけたと満足しています。
一般的な円形こたつテーブルというと、直径75〜90cmの比較的コンパクトなサイズが主流。それに比べると直径110cmというサイズは、かなりゆったり使えるサイズ感です。
すこし広いリビングを想定していて、こたつを囲んで和気あいあいとみんなでゲームをしたりするのにぴったり。4〜5名で快適に、詰めれば6人でも座れるほどの余裕があります。
サイズ | 本体:直径 110cm × 高さ 38cm |
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カラー | ナチュラル |
素材 | 天板:天然木オーク化粧繊維板、MDF(中天板) |
備考 | 本体重量:24kg |
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