小学校入試対策 能力育成問題集32 聴覚的記憶2

【対象年齢の目安:3歳〜】
記憶力の有無は、様々な能力や意欲などの有無だと考えています。
しかし、聴覚的記憶が弱い人は、記憶力というより、言語能力の不十分さが原因です。聴覚的能力とは、話をイメージ化する能力と言ってもいいでしょう。

つまり、話を前から順番に、一語一句間違えなく覚えるよりも、その内容を整理しながら聞き取る能力を鍛えることが、聴覚的記憶を向上させるポイントです。
能力育成問題集18「ことば」、能力育成問題集19「しりとり」などとの併用をおすすめします。

聴覚的記憶1と同じような問題ですが、話の登場人物が増えたり、解答用紙がなく、口頭で解答する問題が出てきます。より、記憶力と情報の振り分けが必要となってきますので、話をイメージすることができるよう訓練をしましょう。

聴覚的記憶とは、ただの記憶能力ではありません。話を聞きながら、その話の内容がイメージできたり、後から映画のワンシーンのように再現できるような能力こそが、本当の聴覚的記憶なのです。この能力は言語能力と深い関係があるので、「ことば」や「しりとり」などで言語能力を同時に鍛えるとよいでしょう。

<問題集の使い方>

各問題をあらかじめ切り取っておき、下記のように言ってから一度だけ、ゆっくり、はっきり問題を読んでください。

「今からお話をします。一度だけしか読みません。静かにして、よくお話の内容を聞いてくださいね。お話の後で問題を出しますよ。さあ、お話を始めます。」

解答時間は、文章を読み終わってから、各問題ごとに20秒から1分程度です。リズミカルに進めるようにしてください。

聴覚的記憶の問題をする時期ですが、幼稚園年中〜年長児の間に、月一回程度の割合で行えばよいでしょう。