小学校入試対策 能力育成問題集16 季節感

【対象年齢の目安:4歳〜】
季節感の問題は、小学校入試ではよく出題されるものの一つです。出題の形態は様々ですが、解答の選択肢は春夏秋冬の4つしかありませんので、対応する物や行事などを知識として覚えてしまうのも一つの方法でしょう。

しかし、季節感の問題は、本来なら受験のための知識を問うのではなく、子供が四季を通じてどのような体験をしているのか、子供が育った環境や社会性はどうなのかを見るために出題されているのです。つまり、情操教育の一環として、家庭で季節に関わる物や行事が取り入れられているのかを見ています。

季節感の問題は、時間感覚が未発達の幼児には理解するのが難しい問題です。日常生活の中で四季感覚の育成に努めるべきですが、現代の生活の中ではどうしても季節感覚が失われてしまいがちなので、知識として暗記させるのも一つの方法でしょう。
実際に子供に季節感を理解してもらうのは、なかなか大変です。果物や野菜は一年を通じて出回るものもありますし、自然環境が失われた都会では、チョウやバッタやカブトムシといった昆虫を見かけることもあまりないと思われます。季節の行事も、お月見をしたり、こいのぼりを実際に揚げている家庭は少ないでしょう。


今のご時世で、季節を感じるような物に触れたり、季節の行事に参加するのは難しいかもしれません。それでも、無理に何かをするのではなく、季節の行事を家族のイベントとして楽しくできるようにすればよいでしょう。旬の果物や野菜も、親子で買い物に行けば、いくらでも学ぶ機会はあります。