小学校入試対策 能力育成問題集8 位置の記憶2

【対象年齢の目安:3歳〜】
【使い方】○△×などが描かれたプリントをページごと切り離して、子供に10秒ほど見せます。それから、解答用のプリントを渡してとらえた形を描かせます。

図形の位置を記憶し、再現します。「位置の記憶1」よりマス目が増え、少し難しくなりますが、ぜひチャレンジしてみてください。

指導の初期は、○△×などの形、数と並び方のみならず、空白の部分についても、数と並び方を同時に関係としてとらえるように指導します。たとえば、詳細画像2の問題ならば「○が5つあって、その並び方は中心と四隅で、○がバツ印のように並んでいる。反対に空白の部分はひし形のように並んでいる」という具合です。

○△×などの形を一つ一つ記憶するのではなく、全体でとらえるようにしてください。

全体でとらえられるようになったら、次はまず子供にどのようにとらえるのかを言わせてみて、別の考え方やとらえ方についてもアドバイスします。ある程度こなせるようになったら、自分で考えさせて解答させればよいでしょう。

図形の位置を記憶して再現します。簡単に見えますが、使い方によっては非常に高い知能が育ちます。記憶とは、ただ暗記することではありません。さまざまな能力をフル回転させて、問題をきちんととらえるようにすることが本当の記憶です。記憶とは、思考力そのものなのです。

「位置の記憶1」より少しむずかしくなりますが、さらなる能力向上をめざしてチャレンジしてみてください。「記憶力」とは「暗記力」ではありません。
広い視野で全体的に見て、関係把握能力、空間位置把握能力、判断力、数能力などをフル回転させて、問題をとらえるようにするのが、真の記憶力を高める方法です。そうすれば、単に暗記したり覚えたりしなくても、きちんと解答することができるようになります。記憶力とは、思考力そのものなのです。

「位置の記憶」も、点描写と同様に子供向けの教材でありながら、大人の能力向上や、学習障害(LD)児対策、老人の認知症対策などにも使えまず。「位置の記憶」は簡単に見えますが、様々な能力を必要とする高度な教材なのです。