百代の俳句 〜誰もが知る名句から誰も知らない名句まで

『百代の俳句 』
田原(ティエン・ユアン)

江戸〜平成の俳句400年の歴史から、131人の1310句を選りすぐり!!


編者は、谷川俊太郎、金子みすゞ、松尾芭蕉、太宰治などを中国に翻訳紹介し、
日本の詩のブームという大反響を巻き起こした、国内外で注目の国際派詩人・田原(ティエン・ユアン)。

日本の外からの目で、あまたの俳句を読みなおして集大成。
誰もが知る名句や、これまで気づかなかった隠れた名句の数々との、
あらたな出会いが驚きと喜びに満ちた感動をもたらします。

日本文化の粋を見直し、次なる一歩をいざなうひらめきの源泉。
時空を超えた俳句の宇宙を凝縮した奇跡の一冊!

俳句ブームのなか、17音に秘められた力を呼び起こす、注目の書です。


「古池の蛙」から「コンビニのおでん」の世界まで
語らずして語る奇跡の詩、俳句!
画期的な水先案内の書
??高野ムツオ (日本現代詩歌文学館館長)
出版社からのコメント

俳句は、世界でもまれにみる短い詩型の文学ですが、
いまや世界各国に広まり、各地の言語・文化のもとで独自の詠まれ方もしているようです。
では国際的な視点から、俳句を読みなおし、あらたに浮かび上がる魅力にそって編みなおしてみたら?
そんなスタンスから選りすぐられたのが本書です。
これまでよく知られていた名句は当然ながら、知らなかった名句もたくさん!
131人、1310句という名句の海に身をゆだねてみると、ハッとさせる句や、すぐにはとらえられない句など、
時間を忘れて漂いながら夢中になっていることに驚きます。ぜひ読者の皆さんも本書をひもとき、 至福の時間を過ごされることを願っております。

四六判、目次観音開き

著者について

田原(ティエン・ユアン)

詩人・翻訳家
1965年中国河南省生まれ。1991年来日留学。
「谷川俊太郎論」で文学博士号取得。城西国際大学で教鞭を執る。日本の詩や小説を中国語に多数翻訳。
とくに谷川俊太郎、金子みすゞ、松尾芭蕉、太宰治の翻訳紹介は大きな反響をもたらし、
中国における日本の詩のブームを巻き起こした。上海文学賞、台湾と中国で翻訳賞など受賞。
中国語と日本語で詩作を続ける一方、評論・研究にも携わり、とくに谷川俊太郎論は高く評価されている。

日本語詩集『石の記憶』(第60回H氏賞=中国人として初の受賞)『田原詩集』『夢の蛇』。
近著『詩人と母』(松崎義行と共著)、絵本『ねことおばあさん』(絵:くさなり)など。

■ 四六判 並製 304頁 本文1色