ともだちになった日

『ともだちになった日』
花光翔太(はなみつ しょうた)

クラスで人気者の翔太と、クラスで孤立する修平。
一見、対照的な2人だが、それぞれが人には言えない心の痛みをもっている。
修平はちょっと変わったところのある子どもで、クラスの中で一人浮いている存在だ。
そんな修平をいじめの対象にしている翔太。
けれど、クラスの誰も翔太のいじめをやめさせることができないでいる。
ところが……ある出来事をきっかけに、翔太の心に変化が起きて、2人の関係が変わることに……。

いまも、日本のどこかの学校で同じようなことが起きているかもしれない。
その現実から目をそらさず、その先にある「希望の光」を見つけることの大切さを真正面から描いている。
物語に添えられたみやじまみほこの水彩画の美しさも圧巻!

「いつも翔太にバカにされて、
いじめられてばかりいたのに、
クラスの中でただ一人、
翔太のことを思って泣いた。
その日以来、翔太が修平をバカにして、
いじめる姿を誰もみることはなかった。」
(本文より)
出版社からのコメント

『ともだちになった日』が、この絵本を手に取るすべての子どもたちの心の栄養となり、
大切な人生の友になることを願っています。親子での読書にもぜひ。
総ルビ。対象年齢:5才〜

著者について

花光翔太(はなみつ しょうた)

1985年千葉県に生まれる。大学卒業後、一般企業で営業として勤務。
その後、夢であった教師をめざし、明星大学にて小学校教諭一種免許を取得。
船橋市内の小学校で2年間勤務後、現在は、放課後等デイサービスすりーはあと教室を運営。
2児の父親。障がいのある子どもたちのための絵本『じょうずにできるかな』を制作。

みやじまみほこ

画家。絵本作家。
第17回上野の森美術館日本の自然を描く展フジテレビ賞
第33回サロン・デ・ボザール展内閣総理大臣賞
第19回創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト金の星社賞
第3回絵本出版賞奨励賞
著書に「なつのおと みつけた」、「もりのしょうぼうだん」のイラストも担当(いずれもみらいパブリッシング)。

■ B5判 上製 オールカラー 32頁