令和の終末時計 上辺だけの多様性 〜アスペルガーの私に見える世界と光景〜

『令和の終末時計』
あすか

アスペルガー=不幸ではない。
その個性を愛することができれば、大丈夫!

真っ白なノートに書いた人生の未来地図。未来を伝え希望を与え発信する革新的な「自伝」が頭の中に浮かんだ。
私という個性的な人間だからこそ感じる表現と世界が舞い降りてきたことを意味する。
その瞬間と場面は不思議な存在であって、葛藤や絶望を繰り返し続けた人間にしか見えない光景である。
(「まえがき」より)

本書は、著者がアスペルガー症候群と診断されるまでの半生と、さまざまな挫折や葛藤の末に導き出した、これから先の「未来」について綴った予言書のような「自伝」です。
経験者だからこそわかる間違いだらけの精神医療、生活支援、就労支援プログラムによって将来と自由を奪われる現状の問題。薬の処方では何も快復、改善ができない事実と、ドクターハラスメントの実態。個性を引き出すことのできるプログラムや多様性を尊重する環境づくりの必要性など。
報道や他の書籍では伝えられていない「真実」について、ありのままを記した一冊。
出版社からのコメント

アスペルガー症候群を抱え、いじめ、不登校、ドクターハラスメントなどの凄絶な経験をしてきた著者が、どのように「未来」を切り開いていったのか。同じ障害を持ち、いま悩んでいる方に寄り添ってくれる作品です。

著者について
あすか

1986年生まれ。新潟県出身・在住。
幼少期から強い不安や恐怖を感じるようになり、児童心理治療施設を受診。
保育園から登園拒否、小学3年生の後期から中学3年生まで不登校を経験。
小学5年生から中学3年生まで市町村が管轄・運営するフリースクールに近い環境のもとで学習や活動をして過ごす。
のちに小学校時代から高校時代までお世話になる臨床心理士の先生との出会いから人生が大きく変わる。

2005年 アスペルガー症候群と診断。抗うつ薬を含めた複数の向精神薬、睡眠薬の服用により日常・自由を奪われる結果になった。
主治医のもとで2012年から1年半かけ抗うつ剤の減薬に成功するが、その後も離脱症状に苦しんだ。
2017年6月 独断で外来通院を中断。

2020年のコロナ禍で自らの間違いに気づくとともに、YHさんとの偶然の出会いから人生が大きく変わり、ようやく自分らしさを完全に取り戻すことができた。
今の日課は、歩くこと!

■四六判 192頁 ソフトカバー