笑神書画集 Collections of Xiaoshen's works 著・張笑神
『笑神書画集 Collections of Xiaoshen's works』
張笑神
人間を凝視し、人間の存在の深部へ、奥底へと迫る水墨画の数々。
グラセット印刷による美しい表現。日本での個展開催を記念して出版。
張さんの水墨画は稟性のものであると思うが、墨の振幅が非常に大きくとっぷりとして豊かである。自在に闊達な筆から大きなブレスの生命が現れ出て、蠢いて、搏動し、飛翔し、堕落していく。そこに拡がる空間は相乗して生命をもち、畏怖をともなって幻想的である。
私の知る張さんは寛と包容力に溢れる穏かな佇まいの人で、その眼は暖かい。だが、その眼は鋭い人間観察の眼でもあるのだろう。人間を凝視して、人間の存在の深部へ、奥底へと迫っていく眼だ。写実を根底に据えながら、奔放に滲み暈しを駆使し、線描を加えて抽象にまで行き交いながら視る者を深淵に引き摺り込む眼だ。そして、そこに存在の精神と畏れを与えたのだ。
画家 野田弘志
日本語/英語/中国語
B5版上製
人間を凝視し、人間の存在の深部へ、奥底へと迫る水墨画の数々。
グラセット印刷による美しい表現。日本での個展開催を記念して出版。
張さんの水墨画は稟性のものであると思うが、墨の振幅が非常に大きくとっぷりとして豊かである。自在に闊達な筆から大きなブレスの生命が現れ出て、蠢いて、搏動し、飛翔し、堕落していく。そこに拡がる空間は相乗して生命をもち、畏怖をともなって幻想的である。
私の知る張さんは寛と包容力に溢れる穏かな佇まいの人で、その眼は暖かい。だが、その眼は鋭い人間観察の眼でもあるのだろう。人間を凝視して、人間の存在の深部へ、奥底へと迫っていく眼だ。写実を根底に据えながら、奔放に滲み暈しを駆使し、線描を加えて抽象にまで行き交いながら視る者を深淵に引き摺り込む眼だ。そして、そこに存在の精神と畏れを与えたのだ。
画家 野田弘志
日本語/英語/中国語
B5版上製