風はひとつなぎ
『風はひとつなぎ』
杉山 悟(すぎやまさとる)
杉山悟 第四詩集
前作『カピバラノート』に続き、
今回も「つながり」をテーマに書かれた詩と散文。
忙しい毎日。適当にすませてしまいがち。
世の中の流れを追うだけの風潮を感じる今。
思いきって、想いをことばに、さぐったら。
あるか、なしか、不思議な呪文。
これを詩、とよぼうか。
この、実験になってしまう実体験。
書きながら、からだを流れる生に耳を澄ませて、みた。
【本文より】
ムービー天幕青い空
そらは痛々しいほど青い。
宙空を素粒子が、空間の隙間には私たちの声が。涙ひとつぶほどの
期待をこめて、足を一歩ふみだす。今日も、空がキレイだ。
■出版社からのコメント
日本語のおもしろさ、ふかさ、そして言葉を紡ぐことで変わっていく自分や宇宙を感じてほしい。
そんな願いから、詩と短いエッセイ、著者によるイラストを収録。総動員で楽しい異世界を作り出しました。
■著者について
杉山 悟(すぎやまさとる)
1988年生まれ。東京都出身。
「独学」「アウトサイダー」そんな存在にあこがれ、さまざまな創作活動を独力でおこなう。
傍ら、多様な職業生活においてもかけがえのない気づき、アイデアの源泉を得ていく。
紆余曲折のすえ詩集を出版、絵画の個展を三回開いた。さんぽと図書館をこよなく愛す朴訥な快男子。
著書に『スキッゾフレニアデイズ』(文芸社)、『寓居』『カピバラノート』(ポエムピース)。