装着によって愛犬がストレスを感じていると思うと、飼い主としてはなおさらエリザベスカラーを取り外してあげたくなりますよね。しかし、ストレスを感じていることは獣医師もよくわかっています。それでもエリザベスカラーをつけるということは、装着しなければならない理由があるから。 それではなぜ、エリザベスカラーを装着しなければならないのでしょうか。傷口の保護 最大の理由は、処置した傷口を舐めたり足で掻いたりしないようにするためです。犬は本能的に傷口を舐める習性があります。 しかし舐めることで、傷口が炎症するなど症状が悪化してしまう場合も少なくありません。 また傷口が治ってくると、患部がかゆくなることがありますよね。これは人間も同じですが、かゆいからといって掻いてしまうと炎症を引き起こしたり、せっかく塞がった傷口が開いてしまったりする危険性があります。 人間はこうしたリスクがわかっているため、ある程度我慢することができますが、愛犬は「なぜ掻いてはいけないのか」がわからないため、どうしても掻いてしまうもの。そのためエリザベスカラーをつけ、傷口を掻かないようにする必要があるのです。 症状が悪化してしまうと、再び動物病院での処置が必要となります。そうなると、愛犬は二度つらい思いを経験することに。 |