現代奏法に適応しつつ 伝統を継ぐ トラディショナル・スタイル フラットマンドリンは、ブルーグラス、カントリーミュージックで演奏されてきた歴史をもつ楽器です。 ブルーグラスの父と呼ばれる ビルモンローは 1923年 GibsonF5フラットマンドリンを演奏し、世界を魅了しました。 今、フラットマンドリンはカントリー、ブルーグラスの音楽ジャンルを超えて、あらゆるジャンルで演奏されています。 伝統的な古典サウンドは、もちろん良いです。 しかしながら、現代音楽では、王道古典的な音よりは、少しモダンさを加えた音色が好まれます。 USJ KINGの音色については後述いたしますが、USJ KINGは、音楽ジャンルを選ばない、聞き映えがするフラットマンドリンです。 ■弾きこめば 弾きこむほどに 美しい鳴りに 総単板 単板(一枚板)と合板(合わせ板)が存在します。 単板は音が良く、音量もあり、音質・響きも綺麗です。 総単板であるか、否かは、楽器にとってキーポイントです。 このフラットマンドリンは、表板、側板(サイド)、裏板が単板であること。 全ての木材が 単板の 総単板フラットマンドリンです。 単板の楽しみは、弾きこめば 弾きこむほど、鳴りが豊かで、響きが生まれるようになることです。 ■ F型 フラットマンドリン フラットマンドリンはF型(Fタイプ)とA型(Aタイプ)の2種類。 F型は フラットマンドリンの肩にあたる部分に渦巻(スクロール)を持ちます。 歴史的な名プレーヤーの多くは F型を演奏しています。ジャケット写真などを見ても、持っているのはやはりF型です。オワリヤ楽器ではF型が圧倒的な人気です。 夢は 「F型のフラマンを、かき鳴らすこと。」 そんなお客様も多いです。 ■ ナチュラル仕上げ 実は、ナチュラルは、職人泣かせの仕上げです。素材の木がそのまま表面に出るためです。 木の良し悪しも、作りの工程も全て見えても、自信をもって出せる、職人たちの技術を見てほしいです。 弾くときには、木のぬくもりを感じます。 自然体の美しさを感じます。 音色はとてもピュアです。 なぜなら、ナチュラルは色塗装がないため、木の鳴りを抑制するものがないから。 ボディの色は、年を重なるごとに、深みを増していきます。 音色もボディも、熟成されていく。この変化していく様子も、USJ KINGならではの楽しみ方です。 ■ ハンドクラフト ハンドメイドを基本とした手工技術 で入念に製作しています。 ■ ネック形 演奏しやすの好みが分かれる山型のVシェイプのネックですが、このマンドリンは、Cシェイプ。 Cシェイプにも、色々な形状がありますので、握り、安定性、手馴染みなどを研究し、ベストなネック形状を持たせました。 外人とは手の大きさが違うため、日本人の手の大きさ、手の広がりに合わせて、ネックの細さ、形、幅など設計、製造しています。 単音メロディーが弾きやすく、コードも押さえやすい。 コードにも深く握る系、上から押さえる系など、色々な形がありますので、なるべく多くのコードが押さえやすいオールマイティーな形にしています。 コードが適切に押さえることができれば、和音が美しく出て、早いコードチェンジにも対応できます。 ■ フレット形 ミディアムフレット。現代的な仕様です。モダンさ持ちます。 細すぎない、ある程度の厚みを持ったフレットは、指で押さえやすい。 発音させやすく、音が瞬時に出ます。 早弾きしやすく、テンポのずれ、音ずれが起きにくい。自分が音が出したいと思ったテンポとズレると、リズムが乱れ、何より奏者が不快を感じますので、反応よく音がでることが、大切です。 ■ ポジションマーク ポジション移動で目印になるのが「ポジションマーク」 演奏性に特化して、シンプルにわかりやすいポジションマークを付けました。 |