![]() ■ケラー社の歴史 ケラー Burstenfabrik Keller GmbH. はトーテナウという“黒い森(シュヴァルツヴァルト)”地方の呼び名で有名なドイツ南西部の街にヨハン・バプティスト・ケラーによって1869年に創設されたブラシ専門メーカーです。1920年代にはレディメイドの木製ブラシを製作し、ドイツ国外にも販売網を広げ、現在は5世代目にあたるアンドレアス・ケラーが創業の地トーテナウでその事業を継承しています。 原材料となる木材やブラシ毛の素材選びにおける厳しい品質選定基準と伝統的で高度な製造技術は、ケラー社のブラシ製造機械が水力で稼働していた創業当初からオートメーション化の進んだ今日まで、変わることなく受け継がれています。 近年は伝統的なヘアブラシ、掃除用ブラシのほか、ボディブラシ、サウナブラシなどウェルネス用ブラシ、ペット用ブラシの製造販売をはじめ、自社ブランド以外にも国内外の有名ブランドのブラシ製造なども手掛けています。そのため、ケラーのブラシに似ている商品が有名ブランドに多く見られることがあります。 ![]() ■豊富な商品ラインナップ 製造されるブラシは、柄とブラシが膨大な素材の中から、それぞれの用途に合わせ、最適な素材と組み合わせ、フォルムが決められます。そして、多くの工程が手作業で製造されており、品質の高さはもちろん、その使い勝手の良さは高く評価されているのです。 たとえば、掃除ブラシにおいては、一般家庭用であるにも関わらず、カーペット用、パソコンなど小物のホコリ払い用など、目的によってブラシ毛の種類、固さ、ブラシのサイズなど、実に多くのブラシを揃えています。 ■自然素材と環境保全 ケラーは、自然素材を原材料として用いる製品を製造する企業として、長年にわたり環境、資源保護に重点をおいた製造方法を研究し、実践しています。たとえば製造過程で発生する「おがくず(木屑)」は工場施設の暖房や乾燥工程の機械の燃料として使用されています。 ブラシには、FSCの認証を受けた木材が多く使われています。 FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関であり、その認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できるという仕組みです。
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