フランス文学 象徴詩 ( フランス象徴派詩人の詩の対訳 )

 彼ら象徴派詩人たちは、「言葉」の持つ意味を魂としてとらえ、象徴的表現をもって、美の根源を解き明かそうとしました。「象徴」とは、直接的に表しにくい観念や内容を想像力を媒介にして暗示的に表現する手法です。
 我々は、妙なる調べを聞くと、幽玄不可思議な無限の秘密をひしひしと感じます。
 詩は、そうした無限の心を聞き、有限の言葉をもって形付ける有効な手段です。
 詩はいつの時代も生きているもので、我々の心の中によみがえってきます。
 そのためには、原文に親しみ、彼らが使用した言葉を基に、彼らの魂を肌で感じることが大切です。 ここでの翻訳の特徴は、意訳を避けて、あえて一行づつ対訳しているため、翻訳文で理解すると同時に、原文を理解しやすくしました。さらに原文読み仮名をつけましたので、原文を読む楽しさを味わってください。